仕事を知る

職員インタビュー

一般職員

種苗管理センター 鹿児島農場 業務部
(平成28年度 入構)

さとうきび原原種の生産配布

これが私の仕事
さとうきび原原種の生産配布

私は、さとうきび原原種を生産配布している種子島の鹿児島農場に勤務しています。鹿児島農場で生産したさとうきび種苗は、県や市町村、農業団体での増殖を経て農家で栽培されます。さとうきびは鹿児島の離島から沖縄における農業の基幹作物であり、それだけに病気の種苗が出回ると被害が大きくなるため、健全な種苗が求められます。
私の仕事は、春植と夏植の需要に合わせたさとうきびの植え付け、栽培、病害株の抜き取り、収穫、配布です。台風や強風でさとうきびが倒れれば、起こして紐で支えます。また、北限である種子島では夏に植えて翌夏に収穫する場合、冬が来る前に不織布を掛けてさとうきびを霜害から守ります。地道な作業が多く、収穫作業は数日に亘って行われることもありますが、南西諸島の農業を支えるとても誇らしい仕事です。

一番うれしかったことにまつわるエピソード
豊富な種類のさとうきび それらを任されている実感

鹿児島農場に配属され、豊富な種類のさとうきびを目にしたことです。一口にさとうきびと言っても、茎の太いもの、細いもの、曲がりやすいもの、比較的まっすぐなもの、穂が出やすいもの、ほとんど出ないもの...見た目にもそれぞれ個性がありますが、それらは様々な環境条件に適応するよう育種されてきたものです。例えば病気が多発する地域なら病気に強いもの、寒い地域なら霜害に遭う前に糖度が高まるもの、台風の常襲地域なら茎が折れにくいもの。また、飼料用という新たな需要に向けて作出されたものもあります。
次の生産者に届けるまでの間それらを任されているのだと考えると、身が引き締まる思いです。こちらに来て半年ほど経ちますが、しっかりと先輩職員から仕事を教わって、早く一人前になりたいと思います。

農研機構を選んだ理由
農家や品種育成者、そして日本農業の利益と未来を守る仕事

私が種苗管理センターを知ったきっかけは合同業務説明会でした。新品種の登録をしていると知り、そこから興味を持ちました。出願品種が新品種として認められるには、区別性、均一性、安定性が満たされる必要があるのですが、区別性の例として出された出願品種と既存品種の写真は、当時の私にはほとんど同じもののように見えました。そのことを職員の方に尋ねると違いを説明してくださり、品種間の違いを明確に区別することで品種育成者の権利を守っていることに感銘を受け、種苗管理センターへの就職を志望しました。
現在は鹿児島農場で原原種生産をしていますが、いずれも農家や育成者、そして日本農業の利益と未来を守る仕事です。農業に関わる仕事で社会に貢献したいとずっと思っていましたが、このような形で実現できて幸せです。

学生のみなさんへのメッセージ

つくば市の種苗管理センター本所で行われる現地見学会は、職場の雰囲気や実際の仕事の様子を知れる絶好の機会です。自分が働く姿を想像できれば、自信を持って「この仕事に就きたい」「一生の仕事にしたい」と思えるようになりますので、ぜひご参加ください。また、採用説明会においても気になったことや知りたいことはどんどん先輩職員に質問して、納得した上で就職活動に臨んでいただけると幸いです。