仕事を知る

職員インタビュー

研究職員

野菜花き研究部門
野菜生産システム研究領域 露地生産ユニット
(平成26年度 入構)

露地野菜の栽培研究

これが私の仕事
露地野菜の栽培研究

キャベツ、レタス、ブロッコリー、ホウレンソウなどの葉菜類を対象に、年間を通して安定的に供給できるような栽培技術の開発をしています。乾燥によって保存が可能な穀物と違って野菜は長期保存が難しいため、1年中食べるためには1年中作り続ける必要があります。しかし、天候不順によって収穫量が減少したり、もともと栽培に適さない時期(端境期)には、流通量が減り、価格が高騰したり、輸入に頼らざる得ない状況に陥ります。そこで、灌水や施肥といった栽培管理技術の高度化、トンネルやマルチといった農業資材の活用、耐暑(寒)性や早晩性の異なる品種の導入などによって、安定的に栽培すること、収穫時期を調節すること、収量の増加や品質の向上を可能にする栽培技術の研究をしています。

一番うれしかったことにまつわるエピソード
自分の発想で新しい栽培技術が生まれるかも!

ブロッコリーでは、一般的に春どり(収穫期2~3月)と初夏どり(収穫期6~7月)に挟まれた4~5月が端境期の1つとされます。そこで、関東地方で4~5月どりができるような作型の確立を目指しました。しかし、そのためには12月~3月という厳寒期に栽培しなければなりません。案の定、寒さで枯れ、強い北風に倒れ、「普通、農家さんがやらないことだし、やっぱりダメなんじゃないだろうか。」と不安の募る日々でした。それでも、寒さに強く早く成熟する品種を選び、資材を工夫して保温に努めた結果、4~5月どりの可能性が見えてきました。今後まだいくつもの試験を重ねる必要がありますが、日本のブロッコリー栽培が自分の発想によって一変するかもしれないと思うと、わくわくした気持ちで胸がいっぱいになります。

農研機構を選んだ理由
現場重視の研究課題と安定のパーマネント研究職

もともと、日本や世界が抱える農業や食糧問題に取り組みたくて農学部に進学しましたが、大学では基礎的な研究がメインで、研究成果が農業現場に反映されるという実感を得ることができませんでした。その一方で、農研機構は実際に現場が抱えている問題を研究課題としているので、研究成果がそのまま現場の問題解決につながると思いました。また、研究職なのにパーマネント採用というのはかなり魅力的で、それによって腰を据えて研究ができるし、安定した家庭を築けると思いました。学位取得も奨励され、国内外への留学制度も整い、農林水産省への出向も人脈形成および研究や農業を行政側から見られる貴重な機会だと思っています。これらの点に、大学や民間企業と違って強い魅力を感じました。

学生のみなさんへのメッセージ

農研機構への就職を考えるようになって、機構の職員や機構に関わりのある大学の教職員にお話を伺いに行き、機構の様子を調べ、試験に関する情報も集めました。機構で働くイメージが具体化し「ここ以外に自分の行く先はない!」と思いましたので、就活では他を一切受けませんでした。このように、試験対策には徹底した情報収集が、面接では熱意を伝えることが大切だと思います。また、最終的には「縁」だと思うので、万一落ちても落ち込まないことが重要だと思います。