花き研究所

花き病害図鑑

べと病(ベトビョウ)

Downy mildew(糸状菌)

植物名: アスター (エゾギク、 翠菊) キク科 Callistephus chinensis
病原菌: Bremia taraxaci
病徴写真

葉裏に形成された本菌の胞子(霜状に見える)

セル苗での発生
病徴:

葉に発生し、はじめ淡い黄色の病斑を生じる。しだいに拡大し、中央部から褐変する。被害は下葉から上葉へ進行し、激発すると株全体が葉枯れ状態になる。診断のポイントは、褐変した部分の裏側に白色の菌叢が密生していることである。

発生時期:

春から初夏の多雨時(露地)

発生場所:

露地・施設

防除法:

施設では、過剰の施肥は控え、過繁茂を避ける。また、過湿を避け、換気をよくし、かん水を控える。露地では、密植をせず、過湿になるような場所は高畝にする。日当たりのよい場所を圃場として選ぶ。

備考:

ハダニによる被害のように見える場合があるため、注意が必要。

文献:

西村十郎:新しい病害虫 1982

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

田中千華(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2012年2月2日

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