花き研究所

花き病害図鑑

萎黄病(イオウビョウ)

(原生生物)

植物名: ポピー類(ケシ類、アイスランドポピー) ケシ科 Papaver spp.
病原菌: Phytoplasma
病徴写真

新葉が細くなり黄化する。
病徴:

定植後1か月頃から発生する。新葉は淡黄色で細くなってそう生し、成葉は黄褐色になる。そのためほ場を眺めたとき、発病株は株全体が黄色いのでそれとわかる。花は花弁が不完全となり、奇形になる。症状が進むと株は枯れる。

発生時期:

10月下旬~11月

発生場所:

露地

防除法:

ほ場周辺に生育するセリ、カヤツリグサ、タネツケバナ、アゼナ、カワジシャ等の雑草が伝染源となる。またアネモネ、シネラリア、マーガレット、ホワイト レースフラワー等の花卉も感染して伝染源となることがある。伝染はヒメフタテンヨコバイの媒介によって行われる。発病株および伝染源となる植物を取り除 き、媒介中の侵入を防ぐ。

備考:

アイスランドポピーで発生。本病原体はヒメフタテンヨコバイによって媒介される。

文献:

加藤昭輔ら:日植病報 55(1):118, 1989 ,  加藤昭輔ら:日植病報 56(1):99, 1990

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

植松清次(千葉県暖地園研環境研)

記載日: 2011年8月11日

研究センター