花き研究所

花き病害図鑑

白絹病(シラキヌビョウ )

Southern blight(糸状菌)

植物名: コルチカム(イヌサフラン) イヌサフラン科 Colchicum spp.
病原菌: Sclerotium rolfsii
病徴写真

地際部付近を中心に病斑が広がり褐変が上部へ及ぶ。このあと当該株は倒伏した。

地際部付近に形成された菌核(未熟なため白っぽい、後にはより褐色となる)と菌糸束。
病徴:

収穫間際の地上部が萎凋し、やがて地際部で倒伏した。発病株の地際部茎には白色の菌糸束と褐色粟粒状の菌核が形成された。

発生時期:

6月

発生場所:

露地(球根養成圃場)

備考:

本菌の菌核は通常のSclerotium rolfsiiのそれに比べると一回り大きくdelphinii型と考えられた。

文献:

井 智史ら:関西病虫研報 44:71, 2002

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研究所)

記載日: 2011年12月8日

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