花き研究所

花き病害図鑑

褐斑病(カッパンビョウ)

Brown leaf spot(糸状菌)

植物名: カルミア(アメリカシャクナゲ) ツツジ科 Kalmia latifolia
病原菌: Cercospora kalmiae
病徴写真

紫色に縁取られた病斑。

激発状態・病葉は秋~冬にかけて徐々に落葉し、次年度の伝染源になる。

病斑内に黒色小点が見える。
病原菌写真

病原菌の子座と分生子柄。分生子はすでに脱落して見えない。

病斑内の病原菌の子座。分生子はほぼ無色だが分生子柄と子座は暗色。
病徴:

葉に発生。はじめ葉に褐色の小型円斑を生じ、後に拡大し15~20mmの灰褐~濃褐色の大型円斑となる。病斑周囲は濃紫褐~紫紅色の帯で明確に縁取られる。

発生時期:

当年葉では7月頃から発生

発生場所:

露地

文献:

堀江博道ら:日植病報 42(3):392,1976,堀江博道・小林享夫:東京農試研報12:10,1979

外部サイト:

日本植物病名データベース

記述者:

築尾嘉章(花き研究所)

記載日: 2012年3月14日

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