果樹研究所

今月のおすすめ品種

2016年3月

せとか
せとか

果実は200~280gの大果で、果形は扁円形で整っています。果面は平滑で、果皮は薄く、橙~濃橙色で美麗です。果皮は比較的剥きやすく、アンコールあるいはマーコット類似の中位の芳香があります。熟期は2月で、果肉は濃橙色で、じょうのう膜が極めて薄く、肉質は柔軟・多汁、糖度は12~13%で食味良好です。施設栽培に適しています。

オーラスター
オーラスター

カラタチ、ハッサクおよび「晩白柚」に由来する品種で、果実は平均400g程度の扁球形、小型のブンタンタイプです。酸味が強く苦味も有するため生食には適しませんが、動物実験で発ガン抑制作用が確認されている機能性成分の一つであるオーラプテンが果皮・果肉ともに豊富に含まれています。また、カラタチ由来のカンキツトリステ ザウィルス(CTV)に対する免疫性を有することから、
加工用または育種素材としての利用が期待されています。

2016年2月

スイートスプリング
スイートスプリング

果実は扁球形で250g程度、果皮は黄橙色で果面は粗いです。皮はむきにくいのでナイフでカットして食べます。果肉は橙色で、肉質は少し硬いですが多汁です。熟期は1月下旬以降で、酸味が少なく、糖度が比較的高いので、食味は非常に良いです。

麗紅(れいこう)
麗紅(れいこう)

果実は扁円形で200g程度です。果皮は赤橙色、平滑で美麗、比較的むきやすいです。熟期は露地で1月下旬~2月で、芳香があり、多汁で糖度は12%以上と高く食味は優れます。
最近、施設栽培が増えています。

2016年1月

天草(あまくさ)
天草(あまくさ)

果実は200g程度で果皮は淡赤橙色で美麗です。皮が剥きにくいため、ナイフでカットして食べて下さい。果肉は柔軟多汁で風味が良いです。露地では1月中旬に成熟します。連年結実性、豊産性で比較的栽培しやすい品種ですが、収穫が遅れると果皮に亀裂が発生するので注意が必要です。

たまみ
たまみ

皮が剥きやすく、オレンジのような強い香りが特徴です。種あり果実が多いですが、甘味が強く食味は濃厚です。露地では1月下旬以降に成熟します。

2015年12月

はれひめ
はれひめ

オレンジのような風味で良食味のカンキツ品種です。
手で簡単に皮がむけ、じょうのう膜が比較的薄く、種子が少ないので食べやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、酸味が少ないのが特徴です。成熟期が 12 月上旬と早熟性であり、年内販売が可能です。

津乃望(つののぞみ)
津之望(つののぞみ)

12月中下旬に成熟する食味の良い早生のカンキツ品種です。
じょうのう膜は薄く、果肉は柔軟多汁で、濃厚な食味が特徴です。結実性は良好で、連年安定生産が容易です。また、浮き皮も発生しにくく、正品果率の高い品種です。

2015年11月

璃の香
璃の香(りのか)

200g程度と従来のレモン品種に比べ大きく、約1ヶ月早い11月下旬頃から成熟果実が収穫できます。果実は果皮が薄く、まろやかな酸味が特徴です。また、搾汁率(全果実重に対する搾った果汁量の割合)が高く、加工適性に優れており、果汁製品など多様な加工製品の開発の可能性があります。さらに、かいよう病に強いために国産レモンの生産拡大が期待されます。2015年秋から苗木が販売されています。

太月
太月(たいげつ)

収穫期が「平核無」とほぼ同時期の渋ガキ品種です。
受精しなくても果実が結実する単為結果力が高く、受粉樹が不要で、結実が安定しており、栽培しやすく豊産性の大果品種です。受粉樹がない条件では種なし果を生産でき、果汁が多く軟らかいため、脱渋後の食味は優れています。脱渋後の日持ち性は「平核無」と同程度なので、商品流通させることも可能です。

2015年10月

甘太_果実
甘太(かんた)

「甘太(かんた)」は高糖度で軟らかく良食味の晩生のニホンナシ品種です。
糖度は「幸水」や「豊水」より高く、適度な酸味と相まって濃厚な味わいです。晩生のニホンナシ需要を大きく拡大する品種として全国的な普及が期待されます。2014年秋から苗木が販売されています。

ローズパール_果実
ローズパール

「ローズパール」は果肉が桃色に着色するリンゴ品種です。
果皮は黄色で、果肉にアントシアニンを含み、すっきりした程良い酸味のある中生品種です。果肉色 を活かしてジュースやジャムなどの加工用として、また、適度な酸味を活かしてサラダなどの調理用や生食用としても適しています。2014年秋から苗木が販売されています。

2015年9月

美玖里(みくり)
美玖里(みくり)

やや晩生の大果で果肉色と食味が優れたクリ品種です。
「筑波」の後に収穫できる品種で、果実は28g程度と大きく、果皮は美しい褐色で外観が優れます。果肉は黄色で甘味と香気が多く、肉質はホクホクした粉質で食味が優れています。付加価値の高い生果や加工原料としての利用が期待されます。また、「ぽろたん」の受粉樹にも適しています。

(関連リンク)2011年 成果情報
クリ「ぽろたん」の受粉樹には「美玖里」、「石鎚」、「岸根」、「利平ぐり」が適する

オリエンタルスター
オリエンタルスター

大粒で肉質が優れ、種なし栽培可能な紫赤色の二倍体のブドウです。
成熟期は「巨峰」よりやや遅く、「ネオ・マスカット」とほぼ同時で、果粒重は10g程度です。香りはほとんどありませんが、肉質は噛み切れやすくて(崩壊性で)硬く、品質良好です。脱粒しにくく日持ち性にも優れます。

2015年8月

秋麗(しゅうれい)
秋麗(しゅうれい)

ニホンナシ品種「秋麗」は、中生の青ナシ品種で、収穫期は9月上旬頃です。
果皮は黄緑色で、無袋栽培では果面にさびが生じますが、有袋栽培ではさびの発生は少なくなります。香りが良く、肉質はち密でとてもジューシーで甘く美味しい梨です。主産地は熊本県です。

つきかがみ
つきかがみ

黄肉モモ系統と黄肉ネクタリン系統との交雑により育成した晩生の生食用黄肉モモ品種で、収穫期は8月下旬です。大果で肉質がち密で糖度が高く食味良好です。
また、離核(果肉と核が離れやすい)で食べやすいです。果皮が滑らかで裂果が少ないため無袋栽培が可能です。

2015年7月

はつまる
はつまる

収穫期が7月下旬頃からで「幸水」より20日程度早く成熟する極早生のナシ品種「はつまる」です。
「はつまる」の名前は、極早生で初物となり得る丸いナシであることに由来します。果実は330g程度で「幸水」より少し小さめですが、果肉が柔らかく、糖度・酸味ともに同程度で食味良好です。需要が高くなるお盆前に南東北でも露地栽培での収穫が可能です。

翠高(すいこう)
翠香(すいこう)

梅酒や梅ジュースの加工原料に適したウメ品種「翠香(すいこう)」です。果実は35g前後と「南高」と同等かやや小さめですが、核(種子)が小さく果肉が多いのが特徴です。完熟果では、酸味が多く香りが強い上質の梅酒や梅ジュースになります。

2015年6月

つゆあかね_果実
露茜(つゆあかね)

初夏におすすめのウメ品種「露茜」。
「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。

ニコニコット_果実
ニコニコット

初夏におすすめのアンズ品種「ニコニコット」。
「ニコニコット」は、従来の在来アンズ品種より糖度が高く酸味が少ない品種で、生食用として適しています。豊産性で収量が多く、さらに食味が優れるため、生産者も消費者も笑顔(ニコニコ)になるアンズ品種です。

2015年5月

メイポメロ
メイポメロ

5月下旬から初夏におすすめの、カンキツ品種「メイポメロ」です。
果実は球形で、重さ500g~600gの黄色のブンタンです。果皮は約11mmと厚く、皮はむきにくいのですが、果肉の身離れがよく食べやすいです。「さわやかな苦味」と「風味の良さ」が特徴でこの時期にぴったりです。果汁にリモノイドが多く含まれるため、体にも嬉しいカンキツ品種です。

ひめこなつ
ひめこなつ

5月下旬から初夏におすすめの、モモ品種「ひめこなつ」です。
開花から60日前後で収穫できる黄肉の極早生品種です。果実は120g前後と小さいですが、糖度は12%程度で、酸味は少なく極早生品種としては美味しい品種です。果皮の着色が良好で裂果の発生もないため果実袋を掛けなくても、きれいな外観になります。

2015年4月

清見
清見

春におすすめの、カンキツ品種「清見」です。
日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とオレンジの雑種の総称)。育成地(静岡県清水区)近くの海岸、清見潟から命名されました。果実は扁球形で200g程度、果皮は黄橙色をしています。果肉は濃橙色で柔らかくジューシーで、糖度が11~12%、酸が1%前後で、わずかにオレンジ香があり、風味がよいのが特徴です。熟期は3月中下旬で、3月中旬~5月に出回ります。近年では、量販店でも見かけるおなじみの品種となっています。

中間母本農6号
かんきつ中間母本農6号

春におすすめの、カンキツ品種「かんきつ中間母本農6号」です。
中間母本とは、実用品種とするには欠点があるものの、新しい品種を育成するための親として有用な品種のことをいいます。「かんきつ中間母本農6号」は、果実が小さくて、皮が剥きにくいのですが、風味が良く濃厚な食味で、β-クリプトキサンチンをはじめとする各種の機能性成分を多 く含んでいます。果肉は橙色で多汁で、「キングマンダリン」に似た風味があり、完全な無核でおいしく食べていただけます。1月下旬~2月上旬 には成熟期を迎えますが、貯蔵性があり春先まで美味しく食べていただけます。この「かんきつ中間母本農6号」は、一般に流通する果実としては欠点もありますが、その良食味に惚れ込んでくれる方々がいて、「ジュースで飲めば濃厚な味が絶品」、「いやいや生果でもいける」というよ うな高評価をいただいている品種です。

2015年3月

せとか
せとか

初春におすすめの、カンキツ品種「せとか」です。瀬戸内地方での栽培が期待されること及び、この品種のもつ良い香りから「せとか」と名づけられました。「せとか」の成熟期は2月下旬~3月。果実は250g程度で、果皮は橙色から濃橙色で、美しい外観をしており、比較的剥きやすい品種です。糖度は普通13%程度で甘く、種がありません。この品種の優れた特性をより発揮するために施設栽培が主流です。優れた香りと甘みを楽しんでいただきたい品種です。

はるひ
はるひ

初春におすすめの、カンキツ品種「はるひ」です。
「はるひ」は、春の日の光のように優しい橙黄色で、甘くさわやかな食味をイメージするとともに、類似の「日向夏」より早熟で、初春より美味しく食べられる『ハルヒュウガナツ』から「はるひ」と命名されました。果実の大きさは平均150g程度で、形は扁球形から球形をしています。果皮は黄色から橙黄色で、滑らかで、手で剥くことができます。果肉は柔らかくてジューシー、糖度も13%程度と高く、減酸は「日向夏」よりも早く、2月に熟期となります。適度な酸味と「日向夏」に似た芳香が特徴の、さわやかな食べごたえのカンキツ品種です。

2015年2月

はるみ
はるみ

寒い冬におすすめの、ミカン品種は「はるみ」です。「はるみ」の成熟期は1月下旬~。果実は扁球形で190g前後で、果皮は橙色で剥きやすいです。果肉は橙色で比較的軟らかく、果汁量は中程度。糖度は普通13%程度で甘味が強く、じょうのう膜も薄くて柔らかいため、口に残らず食べやすい品種です。

あすみ
あすみ

冬におすすめの、ミカン品種は「あすみ」です 。 「あすみ」の成熟期は、2月上旬です。 果実は150g程度、果皮は橙色で、滑らかで非常に薄いです。糖度は15%程度と極めて高く、クエン酸含量は1.0%程度、オレンジ様の芳香があり、美味しい品種です。じょうのう膜は軟らかいですが、肉質はやや硬く、食感に特徴があります。機能性成分のβ-クリプトキサンチン*が、ウンシュウミカンの「興津早生」と同程度含まれています。

*β-クリプトキサンチンは、人の血液中に存在する主要カロチノイドの一つです。これまでの国内外の研究により、いくつかの種類のガン、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化等の発生リスクを低下させる可能性があることが示されています。

2015年1月

ぷちまる
ぷちまる

寒い冬におすすめは、種が少なく食べやすいキンカンの「ぷちまる」です。
「ぷちまる」の成熟期は1月、果皮は濃橙色で滑らかです。果汁はやや少ないですが、 果皮の甘味が強く苦味がないため、皮ごと美味しく食べられます。沖縄のような温暖な地域や施設栽培では、20gほどの大きな果実になります。

津の輝(つのかがやき)
津之輝(つのかがやき)

冬におすすめの、施設栽培に最適なミカン品種「津之輝」 。
「津之輝」の熟期は、少加温ハウス栽培では12月上旬、露地栽培では1月中旬~2月上旬です。 果実は180g程度で、赤味のある濃橙色で美しい果実です。果皮は比較的剥きやすく、じょうのう膜が薄く、種がないので食べやすいミカンです。果汁の糖度は約13%と濃厚な食味が特徴です。

2014年12月

みはや
みはや

初冬におすすめのカンキツ品種「みはや」。
「みはや」は、11月下旬に成熟する早生の品種です。果皮が滑らかで赤橙色をしており、外観が美しくウンシュウミカンとは明確に区別されます。 果実は190g程度で、手で剥くことができます。糖度は約12%、酸含量は0.60%程度あります。肉質は軟らかで果汁量も多く、じょうのう膜も比較的軟らかいので、食べやすい品種です。また、機能性成分のβ-クリプトキサンチン*含量が果肉100g あたり1.48mg と高いのも特徴です。
*β-クリプトキサンチンは、人の血液中に存在する主要カロチノイドの一つです。これまでの国内外の研究により、いくつかの種類のガン、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化等の発生リスクを低下させる可能性があることが示されています。

西南のひかり
西南のひかり

初冬におすすめのカンキツ品種「西南のひかり」。
「西南のひかり」は、12月上中旬に成熟する早生品種です。果実は扁球形で、果皮は濃橙色でやや赤味があります。 果実は180g程度で、皮は薄くて柔らかく簡単に剥くことができます。糖度は13%前後と高く、肉質は軟らかで果汁量も多くじょうのう膜は比較的柔らかいため、甘くて食べやすい品種です。また、機能性成分のβ-クリプトキサンチン*含量が果肉100g あたり2.29mgと大変高いのも大きな特徴です。

2014年11月

ルビースイート
ルビースイート

秋におすすめのリンゴ品種「ルビースイート」。
「ルビースイート」は、東北地方では10月中下旬に収穫できる中生品種です。果実の大きさは450グラム程度と大きく、果皮も果肉も赤いのが特徴です。糖度は14~15%、酸度は0.3~0.4%で、既存の赤肉品種と比べて甘味が多く、「ふじ」と同様に甘味と酸味のバランスが良いので、そのまま生で食べてもおいしい品種です。果肉の色、果汁の色ともにきれいな赤色をしているので、その色調を活かして特徴あるジュースやジャムなどの加工品製造に利用できます。

太天
太天

秋におすすめのカキ品種「太天」。
「太天」は、11月中旬頃に成熟する晩生の渋ガキです。果実の大きさは500g程度ととても大きく、「富有」のおよそ1.5倍もの大きさになります。炭酸ガスにより脱渋した後の糖度は17%程度と、渋ガキ品種「平核無」(ひらたねなし)より高く、果肉はジューシー、「太秋」のように軟らかくさくさくとした食感があり、渋ガキなのに甘ガキの食感を楽しむことができます。一度は食べていただきたい、今までの渋ガキにはない大きさと食感をもつ期待のカキ品種です。

2014年10月

王秋
王秋

秋におすすめのナシ品種「王秋」。
「王秋」は、関東では10月下旬頃に収穫できる、晩生品種です。果実の大きさは650グラム程度と、とても大きくユニークな形をしています。糖度は12%と晩生ナシの中では高く、きめ細やかでやわらかい果肉と、独特な香り、たっぷりの果汁が特徴です。また、 25°Cの常温 で 28日以上の長期保存が可能なことから長く楽しめることもうれしい特徴です。食べごたえにも形にも特徴が多く、食べた人の記憶に残る印象的なナシ品種です。

もりのかがやき
もりのかがやき

秋におすすめのリンゴ品種「もりのかがやき」。
「もりのかがやき」は、東北地方で10月中下旬に成熟し、「ふじ」より3週間早く収穫できるリンゴ中生品種ですリンゴ園の樹に着いた黄色い果実が太陽の光を浴びてきらきらと輝くイメージから「もりのかがやき」と命名されました。果実の大きさは370g程度と大きく、果肉は黄白色で歯ざわりが良くジューシーで、食べると甘味とよい香りが広がります。酸味が少ないので食べやすく、風味があって美味しいリンゴ品種です。

2014年9月

ぽろたん
ぽろたん

初秋におすすめのクリ品種「ぽろたん」。
「ぽろたん」は、関東では9月上中旬に成熟する早生品種です。クリ品種「丹沢(たんざわ)」の子で、渋皮がポロンとむけることと、広く愛されて欲しいとの願いを込めて「ぽろたん」と命名されました。果実は30g程度と、とても大きく、甘味や香りが多いので、充実した食べごたえがあります。切れ目をいれて加熱するだけで簡単にむけるので、甘露煮や栗ご飯など、調理にも最適な品種です。
詳しくはこちらから ポロッと剥ける不思議な栗「ぽろたん」特設ページ

あきづき
あきづき

初秋におすすめのナシ品種「あきづき」。
「あきづき」は、関東では9月下旬に成熟し、「豊水」と「新高」の間に収穫される中~晩生の赤ナシ。名前は収穫期が秋であり、果実が豊円形で月のように見えることからつけられました。果実は500g以上で、肉質は軟らかいながらも、シャキシャキとした食感で、糖度は13%程度あります。酸味が強くないので、果実ごとの当たり外れの少ない安定した品質が嬉しい品種です。

2014年8月

シャインマスカット
シャインマスカット

夏におすすめのブドウ品種「シャインマスカット」。
「シャインマスカット」は 「巨峰」とほぼ同時期に成熟する黄緑色のブドウです。 果粒は13g程度で、かみ切りやすく、硬い肉質なので食感が優れます。糖度は18% 以上で甘く、マスカットのよい香りがします。種なし生産可能で、皮が厚くない上に渋みもないため、皮ごと美味しくいただけます。

クイーンニーナ
クイーンニーナ

夏におすすめのブドウ品種「クイーンニーナ」。
「クイーンニーナ」は、「巨峰」よりやや遅く、「ピオーネ」とほぼ同時期に熟する赤色の大粒ブドウです。糖度は22%程度、酸含量は0.4g/100ml程度で、「巨峰」や「ピオーネ」より糖度は高く、酸味が低いのが特徴です。渋味もありません。かみ切りやすく、硬い肉質のため食感が優れ、果粒も大きいので食べごたえがあります。「巨峰」と同じように皮をむいて、甘さと食感、果粒の大きさを実感できる大粒ブドウ品種です。

2014年7月

つきあかり
つきあかり

夏におすすめのモモ品種「つきあかり」。
「つきあかり」は、満開から110~120日前後で収穫できる中生の黄肉品種です。茨城県(つくば市)での収穫期は7月下旬から8月上旬。形は扁円形で、果実重は220~280g程度でこの時期のモモとしてはやや小ぶりです。糖度は平均で14%程度と高く、酸味は「黄金桃」に比べて少なく、黄肉モモ特有の香りがあります。香りも味も美味しいモモ品種です。

なつしずく
なつしずく

夏におすすめのニホンナシ品種「なつしずく」。
「なつしずく」は、関東では「幸水」より一週間ほど早い8月上中旬に成熟する早生の青ナシで、「幸水」とほぼ同程度の果実品質を持ちならがも、早い時期から美味しく食べられます。平均果実重は326gと早生品種としては大きめサイズでありながら、糖度は12%程度と甘く、pH5.3程度と酸味は弱いのが特徴です。肉質もち密で柔らかいため、世代を問わず食べやすいナシ品種です。

2014年6月

おひさまコット
おひさまコット

初夏におすすめのアンズ品種「おひさまコット」。
「おひさまコット」は、従来の在来アンズ品種より酸味が少なく甘みが多い品種で、果皮の色は、愛らしい橙黄色。 果実は110~120gくらいの重さで、食べやすい大きさです。食後のデザートや、おやつに生のままお召し上がりいただけます。 育成地(茨城県つくば市)では6月下旬に収穫されますが、市場出荷される可能性が最も高い長野県では7月に入ってからが本格的な収穫時期です。

露茜
露茜(つゆあかね)

初夏におすすめのウメ品種「露茜」。
「露茜」は、これまでにない特徴を持つ新しい梅品種。果皮の色が赤いだけでなく、果肉も鮮やかな紅色です。 酸味が多く、生で食べることはできませんが、梅酒や梅ジュースや梅ジャムにすると綺麗な紅色になります。 まだまだ生果を店頭で見かけることはできませんが、露茜の果実を使った赤い梅酒や梅ジュースの製品が増えています。

研究センター