果樹研究所

一押し旬の話題

2014年6月13日

少し違う檸檬(レモン)ができました

  「璃の香(りのか)」―――それが、新しくできたレモンの名前です。 

レモン新品種「璃の香」
レモン新品種「璃の香」

どこが違うかといえば、「璃の香」は「リスボン」レモンと日向夏の子供なので、純粋なレモンではなく日向夏の血が入っています。果実は通常のレモンより大きく、酸味が少なくまろやかになり、種も少なくなっています。ただし、香りはレモンに比べ弱くなっています。

栽培面での特徴は、カンキツの重要病害であるかいよう病に強く、豊産性であることです。レモンは、かいよう病に弱いため、かいよう病発生の危険性が少ない地域に生産が限られていました。

全国の公立試験研究機関で行った地域適応性試験では、かいよう病の発生がレモンに比べ明らかに低いという結果が得られていますので、生産適地の拡大が見込まれます。

また、樹勢が強いことに加え、着花数が多く、隔年結果性も低いため、豊産性です。今後、「璃の香」の栽培が広がることで、国産レモンの生産量・供給量が拡大することを期待しています。苗木は、平成27年秋から販売される見込みです。

果汁をかけてより美味しくなります。
果汁をかけてより美味しくなります。

ユズ、レモン、カボス、スダチ等の香酸柑橘は、いろいろな料理の引き立て役として利用されています。ポン酢として幅広く利用されているほか、唐揚げ、焼き魚、刺身等に果汁を振りかけて、いろいろな料理をより美味しく食べる工夫がされてきました。
(個人的には柚子胡椒が大好きで、愛用しています、特に青唐辛子の味がしっかりと効いているものを)。

平成25年12月に、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたところですが、レモンだけれどレモンとはちょっと違う「璃の香」を、和食に是非使ってもらいたいと思っています。

農研機構果樹研究所では、この品種の活用方法について検討を進め、新たな国産レモンのイメージをPRしたいと考えています。

 

そういえば、「おさななじみ」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)という歌がありました。
「幼なじみの思い出は 青いレモンの味がする 閉じるまぶたの・・・」で始まる歌です。

また、「初恋(あるいはファーストキス)はレモンの味」などという言葉も・・・。
レモンから想起されるものは、心をくすぐる甘酸っぱい想い出なのでしょうかね?

研究センター