日本産糸状菌類図鑑 No.8 before← →next ↑top 

Bipolaris panici-miliacei (Nisikado) Shoem.
 分類:不完全菌門,不完全糸状菌綱

 主に関東以南に分布。キビに長斑点病を引き起こし,パニカム属など他のイネ科植物からも分離される。分生胞子を飛散して蔓延する。有性世代は知られていない。

性状(機能):植物病原菌    病徴JPEG(17kb)

形態:
 有性世代:不明
 無性世代:暗オリーブ褐色の分生子柄上に,暗オリーブ褐色,紡錘形,先端に向かってわずかに細まり,両端細胞がやや淡色化し,大きさ30-155×10-27μ,2-10偽隔壁をもつ真直あるいはやや湾曲した分生胞子を形成する。
分生胞子 両極発芽した
分生胞子

農環研所蔵標本

標本番号 菌種 宿主和名 宿主学名 症状 採集地 採集年月日 採集者
104-1-27 Bipolaris panici-miliacei キビ Panicum miliaceum 長斑点病 東京 ? 1932.7.30
104-1-28 〃 

(記述および図版提供者:月星隆雄,農環研,微生物分類研究室,2002)


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