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情報:農業と環境 No.69 (2006.1)
独立行政法人農業環境技術研究所

第22回気象環境研究会 「土壌と大気におけるガス交換のインターフェイスとしての植物の役割」

植物はさまざまなガスを吸収したり放出したりするだけでなく、土壌と大気の間のガスの移動経路にもなっています。たとえば、植物の生育に必要なCO(二酸化炭素)とHO(水)は植物の気孔を介して固定あるいは放出され、温室効果ガスの一つであるCH(メタン)は水稲の体内の通気組織を介して茎の割れ目などから大気へ放出されます。こうした植物のガス交換機能により、植物は大気環境の変化の影響を受けるとともに、大気組成の変化に影響を及ぼしています。そのため、植物と大気のガス交換の量や交換の過程を、圃(ほ)場、地域、全球のスケールで明らかにすることは、農業環境における炭素・窒素・水の循環を解明するうえで、きわめて重要です。

本研究会では、CO、CH、窒素化合物と水について、土壌圏と大気圏を媒介する植物の役割に焦点をあてます。群落や圃場のレベルでのガス交換の実態と、植物によるガスの吸収と大気への放出に関わる環境応答機構について、多角的に論議することにより、ガス交換を定量的に評価する手法の開発に関する研究方向を探ります。

開催日時: 平成18年3月6日(月) 10:00〜17:00

開催場所: 農業環境技術研究所 大会議室(本館2階)

主催: (独)農業環境技術研究所

プログラム

10:00 あいさつ

佐藤 洋平 農業環境技術研究所理事長

10:10 微気象学的測定によるCO、CHフラックス観測

間野 正美 (農業環境技術研究所)

10:40 水稲群落光合成の測定とモデル化

酒井 英光 (農業環境技術研究所)

11:10 COの葉内拡散と吸収メカニズム

寺島 一郎 (大阪大学大学院理学研究科)

<昼食 12:00〜13:00>

13:00 気孔の環境応答

近藤 矩朗 (帝京科学大学理工学部)

13:50 植物体内の水の移動−根細胞膜のアクアポリンから葉の気孔まで−

村井 麻理 (東北農業研究センター)

14:35 水生植物による大気へのCH放出機構

野内 勇 (農業環境技術研究所)

<休憩 15:05〜15:20>

15:20 水田生態系からのCH放出過程のモデル化

麓 多門 (農業環境技術研究所)

15:50 植物はNHの放出体か吸収体か

林 健太郎 (農業環境技術研究所)

16:10 農耕地におけるNO発生と作物との関係

西村 誠一 (農業環境技術研究所)

16:30 総合討論

座長:野内 勇・長谷川 利拡 (農業環境技術研究所)

参集範囲: 国公立・独立行政法人の試験研究機関、大学、行政部局、関連団体等

参加申し込み・問い合わせ先

農業環境技術研究所 地球環境部 気象研究グループ
生態系影響ユニット研究リーダー 長谷川 利拡

305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
Tel: 029-838-8204   Fax: 029-838-8211
E-mail: thase@niaes.affrc.go.jp

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