情報:農業と環境 No.82 (2007.2)
独立行政法人農業環境技術研究所
平成19年度の農業環境技術研究所依頼研究員の受入れ
平成19年度に農業環境技術研究所が実施する、依頼研究員受入れに関する情報が公表されました ( http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/sinfo/rinfo/iraiken/070131.html ) 。
農業環境技術研究所の依頼研究員制度は、国、都道府県、大学等、その他農林水産業にかかわる試験研究を行う法人からの依頼によって当研究所に研究員を受け入れる制度です。研究員が農業環境技術研究所で行う研究は、農業環境技術研究所の有する専門技術や施設・機器を必要とするもので、研究所の研究内容と密接な関係があることが条件となります。
平成19年度に依頼研究員の受け入れ可能な研究内容は以下の通りです。研究内容ごとの情報(受け入れ可能時期、期間、問合せ先など)、制度の詳細等については上記のWebページをご覧ください。
- メッシュ気象値を用いた気象影響評価手法に関する研究
- 群落気象モデルを用いた水田と畑地の水温・地温ならびに結露の評価手法
- イネの穂温と穂周辺の群落微気象観測手法
- 簡易気象モニタリングシステムの組み立てと利用方法
- 気候シナリオを取り扱った温暖化影響評価手法
- フィールドにおけるCO2フラックスと微気象の測定
- 国・地域単位の食料生産に係わる窒素収支に基づく水質推定に関する研究
- 耕地における温室効果ガスの発生と吸収に関する研究
- 土壌中の環境負荷物質の移動
- 農耕地および流域における懸濁物質のモニタリングと亜鉛の動態解明
- 農耕地および流域における栄養塩類動態モデルの開発
- アンモニア性窒素の大気沈着および発生に関する研究
- 安定同位体トレーサーを用いた土壌・植物系におけるカドミウムの動態解明
- 作物によるヒ素の吸収と土壌中の動態解明
- 微量元素の安定同位体比測定による農作物の産地判別
- 土壌におけるカドミウム等重金属の形態分析
- 作物による重金属(カドミウム)の吸収及び吸収抑制機構の解明
- 農耕地における重金属(カドミウム)の汚染修復技術の開発
- 放射化法による農業環境試料分析
- 環境試料中の放射能測定
- 水生昆虫(トビケラ属)・藻類の薬剤(農薬)感受性の検定
- 難分解性化合物分解細菌の迅速集積・単離法に関する研究
- ドリン類等土壌残留性農薬の作物・品種間における吸収能力の比較と吸収メカニズムの解明
- ドリン類等土壌残留性農薬の分布実態および消長の解析
- 残留農薬の質量分析、特にLC/MS/MS法を用いた定量手法
- 農業環境中のPOPs、農薬、重金属等の超微量分析及び簡易分析に関する研究
- 外来植物のアレロパシーリスクの評価
- アレロパシー活性を持つ植物の探索と利用
- 植物体中に含まれるフェノール性物質のHPLCによる分析
- アレロパシーの強い被覆植物を利用した外来植物の防除法
- 固体核磁気共鳴(NMR)を利用した土壌中Al, Si, P, C等の状態解析
- 液体核磁気共鳴(NMR)を利用した有機化合物の化学構造解析
- 除草剤の生態影響評価
- 昆虫の個体群動態・多様性の解析
- 昆虫フェロモンの分析
- 水田及び周辺生態系の植生調査
- 土壌DNAの利用法の開発
- 土壌微生物の生態、相互関係解析
- 土壌線虫の分類・同定、多様性および生態に関する研究
- 作物病害抵抗性の誘導と機構解明、利用技術の開発
- いもち病菌、うどんこ病菌ほかの薬剤耐性菌の遺伝子診断
- 土壌微生物による環境汚染物質の浄化に関する研究
- 植物常在微生物の分類・同定・フローラ解析
- 植物情報の非破壊・遠隔計測手法および農業生態系情報の広域計測・評価手法
- 農業環境データの統計的系統推定法・形態測定法の研究
- 農業環境における土地利用変遷GISデータベース構築と地理情報解析
- 衛星リモートセンシングデータを利用した広域農業環境把握に関する研究
- 栄養塩類の地表面収支データベースを利用した負荷量算定
- 数理モデルを活用した水田農薬動態解析
- 土壌情報活用のためのGISの利用
- チョウ目、カメムシ目および微小昆虫類の分類・同定法