バイオ燃料とは、植物などの有機性資源(バイオマス)から生産されるバイオエタノールやバイオディーゼルなどの燃料の総称です。
バイオマスをエネルギーや製品として総合的に利活用し、持続的に発展可能な社会「バイオマス・ニッポン」を実現することをめざして、政府は、平成14年にバイオマス・ニッポン総合戦略 (ページのURLが変更されています。2014年12月) の骨子を策定しました。その後、京都議定書の発効など情勢の変化を踏まえて平成18年3月に見直しが行われ、国産バイオ燃料の利用促進が提起されてきました。そして、本年(平成19年)2月に、農林水産大臣から首相に「国産バイオ燃料の大幅な生産拡大」に向けた工程表(*)が報告されました。
* http://www.maff.go.jp/j/press/2007/pdf/20070227press_1b.pdf (ページのURLが変更されています。2014年12月) (農林水産省Webサイト内)
こうしたことを背景に、関係する独立行政法人研究機関が連携して国産バイオ燃料に関わる研究開発に取り組むための「研究独法バイオ燃料研究推進協議会」が設立されました。4月20日には、つくば国際会議場(エポカル)において設立総会が開催され、協議会設立の宣言と記念講演が行われました。
この協議会は、農業環境技術研究所を含む以下の独立行政法人によって構成されています(五十音順)。
交通安全環境研究所、 国際農林水産業研究センター、 国立環境研究所、 産業技術総合研究所、 新エネルギー・産業技術総合開発機構、 森林総合研究所、 水産総合研究センター、 土木研究所、 農業環境技術研究所、 農業・食品産業技術総合研究機構、 農業生物資源研究所、 理化学研究所
今後、協議会では、バイオ燃料に関わるシンポジウム等の開催を通じて、独法研究機関間の情報交換、共同研究を進めていくことになります。