10月5日から7日までの3日間、つくば国際会議場(エポカルつくば)において、MARCO シンポジウム 2009 「モンスーンアジアにおける農業環境問題と研究の課題」 を開催します。
水田を中心とするモンスーンアジアの農業は、独特の農業生態系をはぐくむとともに、持続的生産を可能にしてきました。しかし、近年、人口の増加や経済発展にともなう食料需要の増大に加えて、あらたなバイオ燃料生産等の動きによって、この地域の農業生産に対する需要が増大しています。その一方で、農業の集約化による環境への影響や自然資源の劣化、さらには温暖化の進行など、農業と環境をめぐる問題が深刻さを増しています。
こうした背景のもとで、環境との調和を図りながら農業生産に対する需要の増大に応(こた)えていくためには、この地域内の各国の農業と環境にかかわる研究者・技術者・行政担当者などが国際的に密接な連携をきずくことが一層重要になってきました。
3日間にわたるこのシンポジウムでは、問題の現状や動向、最先端の研究成果を発表するとともに、今後の研究方向や連携協力について議論します。
5日の全体会議では,京都大学名誉教授 久馬一剛氏の基調講演 「モンスーンアジアの自然と農業」 と7つの講演で、モンスーンアジアの農業と環境をめぐる問題を概観します。6日と7日に開催されるワークショップでは、重金属、高温障害、植物資源、農業生態系と生物多様性、メタゲノム解析技術など個別の課題をとりあげて、講演と討論を行います。そして、7日午後の全体会議では、各ワークショップの報告と、MARCOサテライト・ワークショップの報告を受け、問題の解決に向けた国際的な連携と研究協力について議論します。
○ MARCOシンポジウム2009 参加申込みページ (対応するページが見つかりません。2011年1月) (9月30日まで)
シンポジウム、ワークショップのプログラムや問い合わせ先などについては、MARCOシンポジウム2009 特設サイト をご覧ください。