10月7日、農業環境技術研究所において、海外の女性研究者を招いて講演会 「Opportunities and limits for equilibrating personal and professional life when being a female scientist in France(フランスの女性科学者がワークライフバランスを保つための機会と制約)」 を開催しました。
この講演会は、文部科学省科学技術振興調整費 「女性研究者支援モデル育成事業」 によって農環研が本年度(21年度)から開始した 「双方向キャリア形成プログラム農環研モデル」 の活動の一つとして開催したものです。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を保ちながら、研究面でも優れた業績をあげている海外の女性研究者を招き、その国や所属する研究機関の女性支援制度や自らの経験について講演してもらうことで、研究所内外の女性研究者のワークライフバランス向上に役立ててもらうことを目的としました。研究所内や近隣の独立行政法人などから40名以上が参加し、会場は満席となりました。
会場では、英語での講演に先立ち、農環研企画戦略室の担当者が、フランスの子育て事情と講演の概要を日本語で紹介しました。続いてフランスの女性科学者 Delphine Luquet さんに講演していただきました。Luquet さんは、勤務先の研究所(国際農業研究推進センター (CIRAD) )の勤務制度や職員の男女比率など、ご自身の1週間の生活パターンや仕事の内容、フランスの育児制度を利用した感想などについてお話しされました。
講演後の質疑応答の時間には、会場の参加者から研究環境や育児支援制度に関する多数の質問が出され、女性研究者のワークライフバランスに対する興味・関心の高さがうかがえました。