つくばの農林研究団地にある農水省関連研究所の2010年一般公開が、4月16日 (金曜日)、17日 (土曜日) の2日間にわたって行われました。このイベントは科学技術週間の行事の一つとして毎年開催されているものです。
農業環境技術研究所は「未来につなげよう 安全な農業と環境」をテーマに、16日に研究所本館と農業環境インベントリー展示館での実演・体験・展示、ミニ講演、研究成果紹介、17日には農林水産技術会議事務局筑波事務所内で特別展示と、ポスターによる研究成果の紹介を行いました。
16日は、小雨がふったりやんだりの寒い一日でしたが、1,027人の方が来場されました。二日めの17日は、さらに寒くなり、この時期には珍しい雪がふりましたが、699人の方に来場いただきました。
写真1 (外来植物とどうつきあうか)
ナガミヒナゲシなど、生態系に影響を及ぼす恐れのある外来植物などを展示し、そのリスクについて知っていただきました。
写真2 (タンポポ鑑定団)
在来のタンポポ、外来のセイヨウタンポポ、雑種タンポポの実物展示は、学生の興味をひいていました。
写真3 (活性炭で水をキレイにする)
活性炭錠剤を利用して汚染された水を浄化する技術が研究されています。色水をきれいにする実験でその能力を体験してもらいました。
写真4 (土のDNA診断)
土の中にすむ微生物をDNAで診断する技術が研究されています。土によって違う分析資料のパターンを暗幕の中で観察してもらいました。
写真5 (ミニ講演会)
「身近な鳥が絶滅する?」(写真)、「温暖化とその影響」、「温室効果ガス削減のために農業ができること」3つのミニ講演に多くの方が参加されました。
写真6 (研究施設見学)
ミニ講演「温室効果ガス削減のために農業ができること」の後、関連する研究施設(温室効果ガス発生制御施設)を見学していただきました。
写真7 (農業環境インベントリー展示館)
世界や日本の各地の土壌モノリスのほか、さまざまな昆虫・微生物や肥料の標本(写真)、明治時代の煙害資料などを研究者が解説しました。
写真8 (17日:「生命の巨大系統樹」)
系統樹に関連する貴重な資料を展示し、研究者がインターネットも使って系統・分類の世界を紹介しました。
写真9 (17日: “色で見る” 土の調査体験)
土の中には金属がどのくらい含まれているでしょうか。簡単な分析キットで金属の濃度を測定する実験をしてもらいました。
(撮影者:山田幸則(写真1,4,8,9)/佐藤隆洋(写真2,3,5,6,7))