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農業と環境 No.126 (2010年10月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

国際会議「水田管理と温室効果ガス発生・吸収に関する MARCO / GRA 合同ワークショップ」が開催された

農業環境技術研究所は9月1日から3日まで、つくば国際会議場(茨城県つくば市)ほかにおいて、国際会議:水田管理と温室効果ガス発生・吸収に関する MARCO/GRA 合同ワークショップ (MARCO/GRA Joint Workshop on Paddy Field Management and Greenhouse Gases) を開催しました。

開催日時: 2010年9月1日(水曜日) 〜 3日(金曜日) 

開催場所: つくば国際会議場(エポカルつくば) ほか

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所 (NIAES)

共催: 温室効果ガス排出に関するグローバル・リサーチ・アライアンス (GRA)

日程と参加国・参加者数:

1日 (シンポジウム): 15か国・1国際機関から78名 (内 農環研から22名)

2日 (GRA会議): 14か国・1国際機関から41名 (内 農環研から11名)

3日 (エクスカーション): 11か国・1国際機関から16名 (農環研引率者・説明者を除く)

シンポジウムの参加者(集合写真)

写真 シンポジウムの参加者(9月1日)

議論等の概要:

1日 (シンポジウム)

佐藤 農環研理事長と松田 農林水産技術会議事務局研究総務官のあいさつ、ワークショップの趣旨説明の後、温室効果ガス排出に関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)事務局の Stokdijk 氏、国際稲研究所(IRRI)の Wassmann 博士、および千葉大学の犬伏教授により、3題の基調講演が行われた。続いて、各国からの研究報告(9か国より11題)があった。

GRA水田管理研究グループ会合(写真)

写真 GRA水田管理研究グループ会合(9月2日)

2日 (GRA会議)

技術会議事務局国際研究課の鈴木課長と農業環境技術研究所の八木研究コーディネータが共同議長を務めた。

まず、水田からの温室効果ガス排出抑制に関する各国の研究状況が報告され、お互いの研究の現況の把握を行うとともに、GRA水田管理研究グループでの重点課題について議論した。

その結果、温室効果ガス発生量の定量方法を標準化 (standardizing) することの重要性が認識され、日本を中心とする研究グループで作業に取り組むこととなった。また、各国の水田耕作環境が異なるなかで、具体的に実用可能な排出抑制策に関する意見交換が行われ、さらなる調査研究が必要であることが認識された。

次に、アライアンス憲章(案)について意見交換が行われ、提案された修正案をアライアンス事務局にコメントすることとなった。

最後に今後の予定について検討を行い、今回の会議の議事録を作成し公表すること、1日目のシンポジウムでの発表資料をHPに公表することが同意された。また、次回のグループ会合の開催地について、来年秋に再度つくばで開催することも視野において後日関係国と協議の上で調整することとなった。

つくばみらいFACE試験地の見学(写真)

写真 つくばみらいFACE試験地(9月3日)

3日 (エクスカーション)

つくばみらい FACE 試験地(PDF)、真瀬フラックス観測地 (該当するページが見つかりません。2012年1月) 、農環研内の 温室効果ガス発生制御施設 および インベントリー展示館(PDF) を見学するとともに、温暖化緩和策リサーチプロジェクト および 温暖化モニタリングリサーチプロジェクト の研究を紹介した。

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