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農業と環境 No.129 (2011年1月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

農業環境技術研究所 研究成果発表会2010 が開催された

農業環境技術研究所は、平成22年11月17日(水曜日)、新宿明治安田生命ホール(東京都新宿区)において、「未来につなげよう安全・安心な農業と環境」をテーマとして、研究成果発表会2010を開催しました。

近年、地球温暖化や生態系の変化、農産物の安全性確保に関する問題が顕在化し、世界的に食や環境の安全性への関心が高まる中、農業環境技術研究所では、農業生産を支える環境の安全性を確保するため、農業環境のリスクの評価や管理に関する研究開発を重点的に実施してきました。この発表会は、そうした最新の研究活動や成果を広く一般の方々に紹介するために開かれました。

今回は新たな試みとして、参加者の方々に研究成果の内容をよりよく理解していただくため、司会・ファシリテータとして科学ライターの松永和紀氏をお招きし、それぞれの成果紹介の後に、発表者との対談をお願いしました。

発表会では、佐藤洋平 理事長による開会あいさつ、農林水産省農林水産技術会議事務局の松田紀子 研究総務官のあいさつの後、「農業環境研究10年の歩み」と題して、農業環境技術研究所が独立行政法人に移行してから10年間の研究のねらいや成果について、長谷部亮 研究統括主幹が報告しました。

続いて、最近の成果から5つのトピックス (農業が育むもう一つの自然「茶草場の生物多様性」、全国の土の分布や性質をネットで検索「土壌情報閲覧システム」、イネを使って環境修復「カドミウム汚染土壌の浄化技術」、50年後の生育環境でイネを栽培「高CO濃度の影響評価」、世界と協力して温暖化防止に貢献「農業由来の温室効果ガス削減技術」) を紹介し、それぞれについて議論いただきました。

茶産地全域での茶草場の分布や耕作放棄地の茶草場としての利用可能性、土壌情報閲覧システムについて土地利用変化に伴うデータ更新の見込みや県単位などのような地域的まとまりをもった単位でのデータ提供の方法、カドミウムのファイトレメディエーションと開発中の他の修復技術との関係や実用技術として検討すべき内容、水田FACE施設での高CO濃度での栽培試験では、影響評価だけでなく適応するイネ品種を積極的に作出する戦略の展望、温室効果ガス削減についてはカドミウム除去や生物多様性など他の環境改善手法とのトレードオフや農業分野でのCDM(クリーン開発メカニズム)への展開 などが議論の中心となりました。

また、開会前と休憩時間にロビーで実施したポスター発表でも、熱心な議論が交わされました。

当日の参加者総数は154名で、一般の方28名、企業・団体から50名、大学から4名、公設の研究機関から12名、農林水産省などの行政から18名の参加をいただきました。当研究所からは42名が参加しました。

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(講演会場)(写真)

写真 講演会場のようす
 

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(ポスター展示)(写真)

写真 ポスター発表のようす
 

以下では、研究成果トピックの発表等の当日資料とプレゼンテーション図表などのPDFファイルをご覧いただけます。

農業環境技術研究所 研究成果発表会2010
未来につなげよう安全・安心な農業と環境

開催日時: 平成22年11月17日(水曜日) 13:10 〜 17:35

開催場所: 新宿明治安田生命ホール

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所

後援: 農林水産省

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(理事長 佐藤洋平)(写真)

はじめに
農業環境技術研究所 理事長 佐藤洋平
[ 当日資料 (PDF 0.2MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(長谷部亮)(写真)

農業環境研究10年の歩み
研究統括主幹 長谷部亮
[ 当日資料 (PDF 0.2MB) ]

研究トピックス紹介

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(科学ライター 松永和紀)(写真)

イントロダクション
科学ライター 松永和紀
[ 当日資料 (PDF 0.3MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(楠本良延)(写真)

農業が育むもう一つの自然「茶草場の生物多様性」
生物多様性研究領域 楠本良延
[ 当日資料 (PDF 0.9MB) ] [ 発表図表 (PDF 3.0MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(高田裕介)(写真)

全国の土の分布や性質をネットで検索「土壌情報閲覧システム」
農業環境インベントリーセンター 高田裕介
[ 当日資料 (PDF 0.7MB) ] [ 発表図表 (PDF 4.5MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(村上政治)(写真)

イネを使って環境修復「カドミウム汚染土壌の浄化技術」
土壌環境研究領域 村上政治
[ 当日資料 (PDF 0.5MB) ] [ 発表図表 (PDF 1.4MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(長谷川利拡)(写真)

50年後の生育環境でイネを栽培「高CO濃度の影響評価」
大気環境研究領域 長谷川利拡
[ 当日資料 (PDF 0.4MB) ] [ 発表図表 (PDF 3.0MB) ]

農業環境技術研究所研究成果発表会2010(八木一行)(写真)

世界と協力して温暖化防止に貢献「農業由来の温室効果ガス削減技術」
研究コーディネータ 八木一行
[ 当日資料 (PDF 0.5MB) ] [ 発表図表 (PDF 2.7MB) ]

研究成果ポスター発表

農環研の各リサーチプロジェクト(RP)の成果紹介ポスターを展示し、担当研究者が説明しました。

有機化学物質リスク管理RP (PDF 1.7MB)

重金属リスク管理RP (PDF 1.5MB)

外来生物生態影響RP (PDF 1.4MB)

遺伝子組換え生物生態影響RP (PDF 1.2MB)

水田生物多様性RP (PDF 2.8MB)

情報化学物質生態機能RP (PDF 1.4MB)

気候変動影響RP (PDF 1.1MB)

温暖化緩和策RP (PDF 0.8MB)

栄養塩類リスク評価RP (PDF 1.3MB)

温暖化モニタリングRP (PDF 1.0MB)

化学分析・モニタリングRP (PDF 0.9MB)

農業空間情報RP (PDF 2.4MB)

農業環境情報・指標RP (PDF 1.6MB)

環境資源分類RP (PDF 1.1MB)

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