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農業と環境 No.137 (2011年9月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

福島県立福島高等学校の生徒らが農環研を訪問

8月3日(水曜日)10時から12時まで、福島県立福島高等学校の1年生8人と先生1人が農環研を訪れ、環境中の放射能の調査や研究について学びました。

土壌環境研究領域(企画戦略室併任)の藤原英司主任研究員より、農環研が取り組んでいる放射能調査や研究について簡単な講義を受けた後、アイソトープ実験棟を見学。その後、研究所構内で採集した土壌サンプルの放射線量測定を体験しました。

福島高等学校は、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、理科・数学に重点を置いた教育に取り組んでいます。また、スーパーサイエンス部の活動として、校内各所の放射線量を簡易放射線測定器を用いて計測し、高校のウェブサイト (リンク先サイト http://fukuko.net/ が見つかりません。2015年5月) で公開しています。

今回の訪問は、SSH事業の一環として行われたもので、いくつかの研究所の中から農環研を選んだ生徒たちが来所しました。

以下では、当日のようすを写真で報告します。

講義のようす(写真)

最初に、藤原主任研究員が放射能の調査や研究について簡単に講義をしました。校内の放射線量測定に参加した生徒も複数おり、たいへん熱心に話を聞いていました。

調査前のサンプル(左)とゲルマニウム半導体検出器(右)
検出器のセンサー部分は、厚い鉛の中に格納されています。

透明容器に入ったサンプル(細かく刻んだ作物、水など)が並べられている(左)/ゲルマニウム半導体検出器のフタを開くと、サンプルを格納する空間がある(右)(写真)

アイソトープ実験棟周辺の数地点で、地上1mと1cm の放射線量(μSv(マイクロシーベルト)/時)を測定してから土壌サンプルを採取。

地上1cm(左)と1mでの放射線量(μSv(マイクロシーベルト)/時)を測定(写真)

ゲルマニウム半導体検出器の出力画面を説明する(写真)

持ち帰った土壌サンプルの放射能(Bq(ベクレル)/kg)を、ゲルマニウム半導体検出器を使って測定しました。

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