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独立行政法人農業環境技術研究所は、平成２４年１２月８日（土曜日）、ウィズガーデンつくば（イーアスつくば内）において、第５回農環研サイエンスカフェ 「生き物の世界を分類するまなざし」 を開催しました。
サイエンスカフェとは、専門家と一般の参加者がコーヒーやお茶を飲みながら、科学について気軽に語り合うもので、今回は生態系計測研究領域の三中信宏 上席研究員が話題を提供し、参加した２７人の方と交流しました。
三中上席研究員は、分類学という学問の視点である「分ける」ことが、じつは人間 の根源的な欲求であることを、生き物だけでなく家系図やインスタントラーメンの系譜といった日常的な例をあげて解説し、参加者はその軽妙な語り口に魅了されていました。
アンケートへの回答では、分類は系統のある一瞬を切り取った切片であるという説明に納得した、分類や系統について新たな視点が得られた、生き物以外の系統樹の例がおもしろかったなどの感想をいただきました。また、話題提供者の研究や、研究所とのつながりについても聞きたかったという声もあり、第一線の研究者が提供する知的世界の間口の広さと奥行きに興味をもってもらえたようです。
会場（ウィズガーデンつくば）への入り口
会場内のようす
話題提供者の三中上席研究員
さまざまな系統樹が紹介されました
系統と分類の関係を示した図
休憩時間に昆虫標本や関連図書を見ていただきました
カフェ終了後、サインの求めに応じる三中先生