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農業と環境 No.167 (2014年3月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

SATテクノロジーショーケース2014 参加報告

1月24日 (金曜日)、つくば国際会議場 (茨城県つくば市) において SATテクノロジー・ショーケース 2014 が開催されました。

このイベントは、つくばサイエンス・アカデミー(SAT) が主催して、2002年から毎年開催されている研究展示会です。つくばや首都圏の多様な研究者・技術者が、最先端の研究・アイデア・技術を発信し、交流する場を提供することを目的としています。今回は、茨城県、つくば市や研究所・大学など27機関・団体が共催、文部科学省、農林水産省など16機関・団体が後援して行われました。

今回は、これまでの研究者・技術者のインデクシングやポスター発表に加えて、研究機関等が推薦する最先端の研究成果22件についての「世界トップ」ポスター発表が、新たに行われました。

世界トップポスター発表のようす(写真)

写真 世界トップポスター発表のようす(石川 覚)

(独)農業環境技術研究所からは、土壌環境研究領域の石川 覚 主任研究員が、「食の安全を守る、低カドミウム米の開発」というタイトルで、世界トップポスター発表を行いました。この研究成果は、農環研Webサイトで紹介されています(カドミウムをほとんど含まない水稲品種 「コシヒカリ環1号」(平成26年1月30日 記者発表)カドミウムをほとんど吸収しない水稲の開発 (PDF)(平成25年3月 農環研ニュース) など)。

また、一般ポスターの部門では、渡部貴志 JSPS 特別研究員が「葉面酵母の酵素を利用して生分解性プラスチックを分解する」、早川宗志 農環研特別研究員が「ススキの系統地理学的研究」というタイトルで、それぞれ最新の研究成果を発表しました。早川の成果は、全国から採集したススキと中国産緑化種子の遺伝子配列を比較することで、日本本土のススキと琉球(りゅうきゅう)諸島や中国産緑化種子とが系統的に異なることを示したものです。

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