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農業と環境 No.176 (2014年12月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

第35回農業環境シンポジウム 「外来牧草をめぐる諸問題」 開催報告

独立行政法人農業環境技術研究所は、10月25日(土曜日)、ベルサール神保町(東京)において、第35回農業環境シンポジウム 「外来牧草をめぐる諸問題 〜侵略的 ! ?、メリット・デメリット、そしてこれから〜」 を開催しました。


シンポジウム会場のようす

外来生物は地域固有の生物多様性を損なうものとして管理の必要性が叫ばれていますが、それらの中には、家畜飼料として用いられる外来牧草のように、国民の生活を支える役割を持つものもあります。私たちにとって正と負の両面を持つ外来生物については、関係者すべてがその影響を良く理解し、十分に納得のいく解決策を模索する必要があります。本シンポジウムは、そのような話し合いを始める場として、環境省、農水省および外来牧草の研究者等7名を招き、それぞれの立場から管理の必要性と産業上の重要性について発表していただきました。

開催日時: 平成26年10月25日(土曜日) 13:00−17:30

開催場所: ベルサール神保町 (東京)

主催: (独)農業環境技術研究所

後援: 農林水産省、 環境省、 (独)農研機構 畜産草地研究所、 日本草地学会、 日本雑草学会

参加者: 127名
(一般市民10名、農業3名、NPO・関連法人13名、企業17名、マスコミ2名、大学等19名、公立研究機関11名、独法研究機関43名、農水省ほか9名)

プログラム

開会挨拶

(独)農業環境技術研究所 宮下 清貴
農林水産技術会議事務局研究開発官 波積 大樹

1.趣旨説明:外来牧草の生態影響と産業利用−管理と利用の間で−

(独)農業環境技術研究所 西田 智子

2.侵略的外来種対策について−侵略的外来種リスト(仮称)を中心に−

環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室 谷垣佐智子

3.国立公園における外来牧草の定着と生育環境

(独)農業環境技術研究所 楠本 良延

4.河川における外来牧草の侵入 −河川水辺の国勢調査の結果より−

(株)建設環境研究所 宮脇 成生

5.日本の畜産業における外来牧草の位置づけ

農林水産省生産局畜産振興課 杉山 喜実

6.外来種被害防止行動計画〜外来牧草を利用する立場から

神津牧場 清水 矩宏

7.日本の在来野草は外来牧草の替わりになるか?

宮崎大学 西 脇亜也

総合討論(司会 西 田智子)

・コメンテーター

公益法人日本自然保護協会 高川 晋一

・パネルディスカッション

閉会挨拶

(独)農業環境技術研究所 長谷部 亮


総合討論

総合討論では、「外来牧草が生態系に与える具体的な影響」や「在来植生を重点的に守るべき場所の明確化と場所の特性に応じた外来牧草の利用」あるいは「在来種による代替」といったさまざまな観点から意見が出され、熱心な意見交換が続きました。またアンケートでは、「わかりやすく、幅広い情報が得られた。」、「今後も関連したテーマでの講演会を望む」と好意的な意見を多数いただきました。

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