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農業と環境 No.177 (2015年1月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

第32回土・水研究会
農業分野における反応性窒素(Nr)過剰問題とフローの適正化への取り組み
―グローバル〜圃場まで―(2月27日 つくば)

独立行政法人 農業環境技術研究所は、2月27日(金曜日)、農業環境技術研究所大会議室(茨城県つくば市)において、第32回土・水研究会 「農業分野における反応性窒素(Nr)過剰問題とフローの適正化への取り組み」 を開催します。

窒素は農業生産にとって重要な肥料成分である一方、農耕地への窒素施肥は、強力な温室効果ガスである一酸化二窒素の発生、地下水の硝酸性窒素汚染や閉鎖性水域の富栄養化等の環境問題に深く関与しています。また、わが国においては、畜産廃棄物・汚水中の窒素は、水質汚濁・温暖化問題にとって重要ですが、これらはおもに海外で施肥し栽培された飼料中の窒素に由来し、その適切な循環利用が求められています。

環境に影響をもたらしやすい窒素形態 (アンモニア性窒素、硝酸性窒素、一酸化二窒素など) は、反応性窒素(Nr)と呼ばれることがあります。工業的窒素固定法が実用化して以来、安定な窒素ガスから窒素肥料が生産できるようになり、陸域生態系に負荷される反応性窒素はこの100年間に倍増しています。反応性窒素の過剰は、いま、地球レベルで看過できない問題としてとらえられつつあり、その実態解明と管理に関する国際的な動き (OECD、INI など) が活発になってきています。

本研究会では、窒素管理に関する最新の国際的な動き、国レベルの窒素等のフロー、肥料資源ガバナンスなどについての研究成果とともに、窒素負荷に関する日本の耕種農業・畜産業の特徴、家畜排せつ物など有機資源の循環利用等に関する研究を紹介し、グローバルからほ場までの窒素問題にどのように向き合うべきかを展望します。

日時: 2015年2月27日(金曜日) 10:00−16:30

場所: 農業環境技術研究所大会議室(本館2階)
(茨城県つくば市観音台3−1−3)( 交通案内

主催: 独立行政法人農業環境技術研究所

後援: (独)農業・食品産業技術総合研究機構 (予定)

参集範囲: 国公立試験研究機関、 独立行政法人、 大学、 行政部局、 民間団体など

参加: 参加無料

詳細: プログラム、参加登録については、
第32回土・水研究会 (開催案内ページ) をご覧ください。

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