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農業と環境 No.182 (2015年6月1日)
国立研究開発法人農業環境技術研究所

農林水産技術会議事務局「研究成果」シリーズ紹介(20):「気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト─低投入型農業のための生物農薬等新資材及びその利用技術の開発─」

農林水産省農林水産技術会議の委託プロジェクト研究 「気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト─低投入型農業のための生物農薬等新資材及びその利用技術の開発─」( 2011 〜 2013 年度)の研究成果がとりまとめられ、「プロジェクト研究成果シリーズ 538(PDFファイル 6.0 MB、63 ページ)」 として公表されました。

(研究成果 538「序文」より抜粋)

この第 538 集「気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト−低投入型農業のための生物農薬等新資材及びその利用技術の開発−」は、農林水産省農林水産技術会議の委託プロジェクト研究として、2011 年度から 2013 年度までの 3 年間にわたり、独立行政法人農業環境技術研究所を中心に実施した研究成果をとりまとめたものである。

微生物を利用して植物病害の防除を行う微生物農薬は、環境保全型農業の実現や IPM(総合的病害虫・雑草管理)の推進に役立つものとして今後の普及が期待されている。しかし、一般的に防除が困難とされ、多くの現場で被害が深刻となっている土壌伝染性病害に対しては、開発が遅れているのが現状である。

本研究は、ナス科作物の主要な土壌病害を対象に、発病を抑制する効果を持つ微生物の候補の選定、それら微生物の圃場における防除効果の評価及び効果的な利用方法の開発等を実施し、これらの病害に有効な新規微生物資材の開発に資することを目的とした。

この研究の成果は、今後の農林水産関係の研究開発及び行政を推進する上で有益な知見を与えるものと考え、関係機関に供する次第である。

このプロジェクト内で実施された研究の成果は以下に公開されています。

以下に、研究成果 538 から、担当機関やおもな研究課題などをご紹介します。

○研究期間・予算区分

2011 年度 〜 2013 年度
農林水産省農林水産技術会議 気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト

○研究担当機関

独立行政法人農業環境技術研究所

大学(委託先)
国立大学法人東京農工大学、 国立大学法人岐阜大学、 国立大学法人東北大学、 国立大学法人九州大学

都道府県(委託先)
奈良県農業研究開発センター、 兵庫県立農林水産技術総合センター、 埼玉県農林総合研究センター、 山形県農業総合研究センター園芸試験場

○主任研究者

推進リーダー

(独)農業環境技術研究所 生物生態機能研究領域 主任研究員 吉田 重信

○研究課題

1 微生物資材の候補選抜および有効処理法の開発

(1) トマト根腐萎凋病を抑制する候補菌の選抜および有効処理法の開発

(2) トマト萎凋病を抑制する候補菌の選抜および有効処理法の開発

(3) ナス科作物青枯病を抑制する候補菌の選抜および有効処理法の開発

(4) PGPR/PGPF 混合接種用菌根菌の選抜および資材の開発

(5) 微生物資材の誘導抵抗性の活性評価

2 微生物資材の有効性評価

(1) 選抜された微生物資材のトマト圃場における有効性の評価

(1) 選抜された微生物資材のトマト病害多発圃場における有効性の評価

1)トマト根腐萎凋病対象試験

2)トマト青枯病対象試験

(3) 選抜された微生物資材のナス圃場における有効性の評価

(4) 選抜された微生物資材の寒冷地トマト圃場における有効性の評価

3 土壌微生物相の解析と生物資材の有効活用法の開発

(1) PCR-DGGE による土壌微生物相の解析と資材の有効活用法の開発

(2) 土壌微生物相解析用 DNA マイクロアレイの作成と土壌微生物相の解析

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