農耕地に使用された窒素やリンなど (栄養塩類) による水質汚染を防ぐため、次のような研究を行います。
(1) 農地を主体とする流域を対象として,浅層地下水を含む土壌圏における窒素やリンの形態の変化と水域へ流出する過程を解析します。そして、これらの栄養塩類による水質汚染リスクを流域規模で評価する手法を開発します。
(2) 窒素について、地下水の流動過程などにおける形態変化を評価する手法を開発します。そして、地表面収支・水収支に浄化機能を加えた水質汚染に対する脆弱性を評価するための指標を開発します。
(3) リンなど懸濁態の環境負荷物質については、下層土を通じた水域への流出過程を評価する手法を開発します。また、土壌侵食などの農業環境指標をもとに、面的に拡張できる新たな水質汚染リスクの指標を開発します。
リサーチプロジェクト(RP)の紹介(8) 栄養塩類リスク評価RP (情報:農業と環境 No.80 2006年12月)
研究紹介リーフレット 「農耕地から流出した栄養塩類による水質汚染リスクを評価する」 (PDFファイル、0.5MB)
リサーチプロジェクトリーダー:
物質循環研究領域 上席研究員 加藤 英孝
(本RPは、2011年3月に解散しました。2011年4月以降のRP一覧)