遺伝子組換え作物の栽培が生態系に与える影響を評価し、さらに、組換え作物栽培と非組換え作物栽培が共存できる条件を明らかにするため、次の研究を行います。
(1) 組換え作物から近縁植物種への遺伝子の移動 (遺伝子流動) による生物多様性への影響を調べます。近縁植物との交雑にかかわる開花期、距離などの要因や交雑した個体の動態を解析します。また、DNAマーカーなどによって交雑を検出する技術を開発します。
(2) 組換え作物と非組換え作物の交雑の発生と隔離距離、開花時期や気象条件との関係について基礎的な試験データを集め、交雑率予測モデルや隔離距離の確保などによって交雑を抑制する技術を開発します。
リサーチプロジェクト(RP)の紹介(15) 遺伝子組換え生物生態影響RP (情報:農業と環境 No.82 2007年2月)
研究紹介リーフレット 「遺伝子組換え生物の生態系影響を調べる」 (PDFファイル、1.1MB)
リサーチプロジェクトリーダー:
生物多様性研究領域 上席研究員 松尾 和人
(本RPは、2011年3月に解散しました。2011年4月以降のRP一覧)