気候変動がコメの生産に及ぼす影響を予測するため、次の研究を行います。
(1) 温暖化や異常気象に対するイネの収量変動をほ場規模で評価するため、水、土壌、品種、栽培管理条件を含む包括的な水田生態系応答モデルを開発します。このモデルを用いて、環境変動に対するイネ生産管理技術の方向性を提示します。
(2) アジアモンスーン地域を対象として、水資源などコメ生産の制限要因を考慮した地域規模の簡易収量モデルを開発します。
(3) 簡易収量モデルにリモートセンシングや地理情報を融合して、地域規模のコメ生産リスクを評価する手法を開発し、今世紀半ばにおける日本とアジアでのコメ生産のリスク評価を行います。
リサーチプロジェクト(RP)の紹介(9) 作物生産変動要因RP (情報:農業と環境 No.80 2006年12月)
研究紹介リーフレット 「気候変動に対する水田生態系応答のモデル化とコメ生産の広域評価手法の開発」 (PDFファイル、1.0MB)
リサーチプロジェクトリーダー:
大気環境研究領域 主任研究員 長谷川 利拡
(本RPは、2011年3月に解散しました。2011年4月以降のRP一覧)