農業環境技術研究所 最終更新日: 2008年 6月19日 農環研NIAESロゴ
 6月のセミナー予定
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セミナー開催記録

温室効果ガスRPセミナー
日 時 : 6月12日(木) 14:00~16:00
場 所 : 4階会議室(453号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
4th IGBP Congress出席報告 八木 一行
(農環研)

838-8330
内   容
 南アフリカ共和国ケープタウンにて、5月5~9日に開催された4th IGBP Congress(第4回IGBP総会)の出張報告を行う。IGBP総会は4年毎に開催されるもので、今後のIGBPと各研究プロジェクトの方向が議論されるものである。会議中、2日間は各コアプロジェクト毎にSSC(ScientificSteering Committee:科学推進委員会)会合が開催されたが、出席したiLEAPS(統合陸域生態系-大気プロセス研究計画)SSC会合について紹介する。加えて、国内でのiLEAPS関連活動についても紹介する。なお、演者の無粋のため、会議の様子や風景などの写真は全く無いことをおことわりしておく。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
温帯森林流域におけるメタン動態に対する水文・生物地球化学的研究 伊藤 雅之
(農環研)

838-8330
内   容
 一般に水分不飽和な部分の多い森林土壌においてはメタン酸化が卓越し、土壌はメタンのシンクとして機能すると考えられている。しかし、森林を流域スケールで見た場合、渓畔域には湿地状の部位が必ず存在し、そこでは多量のメタン生成が起こっている可能性があげられる。
 これまでに、森林の乾燥した斜面上部から斜面下部の湿地域までのメタンフラックスの時空間変動の観測結果から、森林を流域という単位で見た場合に、日本のような湿潤な夏期にはメタンのソースとして機能しうることが示された。
 また、湿潤な部位におけるメタン生成と放出は、降水パターンの年々変動や、降水量の多寡によって規定されていることが明らかになった。同時にメタンと基質である二酸化炭素の炭素安定同位体比からは、この降水パターンなどの環境条件の季節変動が、酢酸と二酸化炭素からなるメタンの基質の寄与率にも影響していることが示され、水文条件の変動がメタンの生成・放出過程に大きく影響していると考えられた。
 これらの研究結果と、今後、安定同位体の結果と微生物そのものの群集構造の変化を同時に見ていきたいという試みなどについて紹介したい。

第494回 気象談話会
日 時 : 6月13日(金) 10:30~12:00
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
日本のバックグラウンド温暖化量と91都市の都市昇温量 近藤 純正
(東北大学名誉教授)
井上
838-8206
内   容
日本における地球温暖化量(都市化の影響など含まないバックグラウンド 温暖化量)が、今回はじめて明らかとなった。長期の観測資料には観測所周辺の環境変化によって生じる影響と、観測機器・方法が昔と今で違うことによるずれが含まれており、それらの補正を施すことによって、この結果が得られた。
(1)気温は100年間当たり0.67℃(1881-2007年の127年間)の割合で上昇している。
(2)東北地方を中心として起こった冷夏頻発の時代の直後に気温ジャンプがある。この気温ジャンプは高緯度ほど大きい。
(3)太陽黒点周期(10~11年)と相関関係にある気温変動があり、高緯度ほど顕著である。このバックグラウンド温暖化量の経年変化をもとに、都市化による気温上昇を求めた。
(4)ほとんどの都市では、経済の高度成長期の1960―1980年に気温上昇率が大きい。
(5)東京と横浜は1923年の関東大震災のあとで、都市化の影響が現れはじめている。
(6)2000年時点の都市化による温暖化量は、最大の東京で約2.0℃、都道府県庁所在都市の平均は1.0℃、他の中都市平均値では0.5℃である。

 ◆◆◆ どなたでも参加できますので、参加したい方は直接会場にお越しください ◆◆◆


栄養塩類リスク評価RPセミナー
日 時 : 6月17日(火) 15:30~16:30
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
人為窒素負荷と硝酸態窒素の安定同位体比の関係
―琵琶湖流入河川およびモンゴルTuul川を例に―
高津文人
(国立環境研究所 水土壌圏環境研究領域 湖沼環境研究室)
鈴木
838-8323
内   容
 人為窒素負荷は林地、農地や市街地からのノンポイントソースと下水処理水の流入といったポイントソースに分けることができ、河川への人為窒素負荷は集水域での人間活動によって大きく変化する。琵琶湖に流入する32河川を対象に集水域の土地利用特性と河川水の硝酸態窒素の同位体比との関係性から、各種土地利用からの窒素負荷の解析が可能かどうかについて議論する。また、野洲川と安曇川という集水域特性の異なる河川の流程に沿った硝酸態窒素の同位体比の変化から、流下に伴う藻類による取り込みなど同位体比に影響する他の要因について紹介したい。さらに、モンゴルTuul川のように100万都市であるウランバートルの下水処理水がポイントソースとして流入した場合に、河川の硝酸態窒素の濃度と安定同位体比がどのように変化し、それが何を意味するかについて、硝化、脱窒、取り込みの観点から議論したい。最後に、今後の研究展開の方向性として、霞ヶ浦流入河川水の出水に伴う硝酸態窒素の同位体比の変化(予測)についても触れたい。


農業環境インベントリーセンターセミナー
平成20年度(第2回)
日 時 : 6月18日(水) 16:00~17:30
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
気候変動と農業に関する最近の国際会議報告
Recent international meetings about the climate change and agriculture
白戸康人
秋山博子
大倉利明

Yasuhito SHIRATO,
Hiroko AKIYAMA,
Toshiaki OHKURA
白戸
838-8235
吉武
838-8348
内   容
 京都議定書の第1約束期間が2008年から始まった。一方で、2013年以降の温暖化対策の枠組みについて、2007年12月のインドネシア・バリでのCOP13をはじめとして、国際的な議論が既に始まっている。2008年5月から6月にかけて、農環研から、関連する3つの国際会議に出席者を派遣したので、そこで行われた議論と今後の展開、研究側がとるべき対応について報告する。
1) 第3回国連気候変動枠組条約(UNFCCC)土地利用・土地利用変化及び林業(LULUCF)分野非公式会合:2008年5月7日~9日、アイスランド、レイキャビック(白戸)
2) IPCCワークショップ「土地利用によるGHG排出見積に関するガイダンス検討専門家会合」:2008年5月13日~15日、フィンランド、ヘルシンキ(秋山)
3) UNFCCC第28回科学及び技術助言に関する補助機関会合(SBSTA28)等:2008年6月2~14日、ドイツ、ボン(大倉)


第495回 気象談話会
日 時 : 6月20日(金) 10:30~12:00
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
Aerobic Rice in China Bas Bouman博士
(国際イネ研究所)

Dr. Bas Bouman
(International Rice Research Institute, philippines)
井上
838-8206
内   容
中国におけるイネの節水栽培(アエロビックライス)の可能性について、これまでの実験結果と作物モデル(Oryza2000)解析に基づき紹介する。
 ◆◆◆ どなたでも参加できますので、参加したい方は直接会場にお越しください ◆◆◆


土壌環境研究領域セミナー
平成20年度(第2回)
日 時 : 6月24日(火) 15:30~17:30
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
農耕地における水圏の硝酸汚染の現状とその要因の解析 ~I 市の事例~ 小林 雄二
(農環研)
山口
838-8315

川崎
838-8313
内   容
 地下水の硝酸性窒素(硝酸態窒素と亜硝酸態窒素の合量)は、ヒトが摂取すると発がん性やメトヘモグロビン血症などと引き起こす危険性があると危惧されており、我が国では環境基本法により水道水および公共用水域の硝酸性窒素の水質基準を10mg/L以下と定められている。環境白書によると、硝酸性窒素の環境基準の超過割合は、河川水(公共用水域)では、1999年0.13%、2002年0.09%であり、硝酸性窒素による河川水汚染の程度は低く維持されている。しかし、地下水については、1994年2.8%、2002年5.9%と高く、さらにこの8年間で超過率が2倍に増加しており、河川水と比較して硝酸性窒素による汚染がより深刻である。都市近郊型農業地帯であるI市は、森林、農業地域、住宅地が混在しており、地下水の硝酸汚染の要因が複数存在する。このことから、全国的に拡大している地下水の硝酸汚染が、I市においても顕在化している可能性が考えられる。そこで、本研究では、I市における地下水の硝酸汚染の現状について土地利用形態別に把握するともに地下水の硝酸性窒素濃度を支配している要因を代表地点(畑作高地、畑作低地、家畜果樹複合および果樹地域)を選定し、定量的に調査および解析した。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
台湾出張報告 前島 勇治
(農環研)
同上
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
スロバキア出張報告 石川 覚
(農環研)
同上


生態系計測研究領域セミナー
 平成20年度(第2回)
日 時 : 6月25日(水) 15:30~16:30
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
放牧草地管理のためのリモートセンシングおよび家畜の空間行動情報の統合とその応用
-北海道とニュージーランドを対象として-
川村健介
(農環研、JSPS特別研究員)
三輪
838-8221
内   容
 飼料生産の場としての草地および放牧地においては,時々刻々と変化する草資源量と牧草成分を広域的かつ定量的に把握する草地診断技術ならびに広大な放牧地に放たれた家畜がどの場所でどれくらい草を食べているのかを広域的に評価する技術の開発が求められる。本研究では,(1) リモートセンシングによる草資源量およびその牧草栄養価と (2) 全地球測位システム(GPS)および家畜生体情報計測機器を利用した家畜栄養摂取・排出量の広域的評価手法の開発, (3) 地理情報システム (GIS) による草-家畜の空間情報の統合化による放牧草地の維持管理への応用を目的としている。本発表では,農業環境技術研究所・JSPS特別研究員任期中に北海道とニュージーランドの放牧草地を対象として行った研究について,これまでに得られた成果を報告する。
共同研究者: 井上吉雄(農業環境技術研究所), 渡辺也恭,坂上清一(北海道農業研究センター), Keith Betteridge, Alec D. Mackay, Des Costall, Coby Hoogendoorn (AgResearch, New Zealand), Mike P. Tuohy, Ieda D. Sanches (Massey University, New Zealand)


生物多様性研究領域セミナー
 平成20年度(第2回)
日 時 : 6月26日(木) 15:00~17:00
場 所 : 5階中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
天然物としてのシアナミド

Cyanamide as a Natural Product
加茂 綱嗣
(農環研)


Tsunashi KAMO
楠本
838-8245
山村
838-5321
内   容
 石灰窒素の主成分としてカルシウム塩の形態で含まれているシアナミドは、長年、天然には存在しないと考えられていた。しかし近年、それがある種の植物に含まれていることが明らかになった。シアナミドが天然物でもある事実の証明、GCMSによる定量法の確立、高等植物における分布の調査など、これまで進めてきた一連の研究を紹介する。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
小笠原諸島における植生と土壌の化学的特性との関係


The relationship between vegetation and soil chemical properties in Ogasawara Islands.
森田沙綾香 

Sayaka MORITA
楠本
838-8245
山村
838-5321
内   容
 北関東おける草地植生の事例研究において、植物群落タイプと土壌の化学的特性が密接に関係していること、ならびに外来植物の被度割合も植物群落タイプや土壌の化学的特性に対応していることが明らかとなり、外来植物が生育しやすい土壌環境が明らかになりつつある。本発表では、外来植物の蔓延が深刻な問題となっている小笠原諸島を対象に、小笠原諸島において成立している植物群落タイプと土壌の化学的特性との関係について、これからの研究の可能性も含めて紹介する。


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