農業環境技術研究所 最終更新日: 2008年 10月 1日 農環研NIAESロゴ
 9月のセミナー予定
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セミナー開催記録

農業環境インベントリーセンターセミナー
(平成20年度 第4回)
日 時 : 平成20年9月17日(水) 13:30~15:00
場 所 : 5F中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
農地改廃に伴う土壌群の分布面積変化
-土壌図更新作業から見えてきたこと

Updating of the agricultural soil maps
高田 裕介
(農環研)
白戸
838-8235

吉武
838-8348
内   容
 1970年代から1992年までに行われた農地改廃を土壌図に反映させるため、全国農耕地土壌図(1:50000)の更新を行った。本セミナーでは、農地改廃に伴う土壌群分布面積の変化状況を明らかにし、併せて、更新作業を通して明らかになったいくつかの事象を紹介する。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
定点調査データのとりまとめ結果

The results of "Stationary Monitoring"
中井 信
(農環研)
白戸
838-8235

吉武
838-8348
内   容
 1979年から行われてきた土壌環境基礎調査(定点調査)結果は、4巡目が終了した時点で全国取りまとめが行われた。しかしその結果は一般に公開されることはなかった。 今回、土壌機能モニタリング調査の結果を加えて、一般的な統計値を公表することになった。それらのうち主要な項目について解析を行った結果を報告する。


第496回 気象談話会
日 時 : 平成20年9月12日(金) 10:00~11:30
場 所 : 5F中会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
アジアの水資源への温暖化影響評価のための
日降水量グリッドデータの作成
谷田貝亜紀代
(総合地球
環境学研究所)
井上
838-8206
内   容
 地球温暖化により水循環が変化し、水資源の問題を通して人間生活や生態系に影響が現れることが懸念されている。近年高解像度化した気候モデルや統計的なダウンスケーリング手法により、温暖化・気候変動の影響評価がなされているが、最も重要な気象要素である降水量の検証は、影響評価の前提として不可欠である。また統計的な方法を適用する際に長期観測データが必要である。しかし、既存の衛星等による降水データは、豪雨など極端現象の解析、高解像度モデルの検証、山岳地域の水資源評価、長期データによる評価という観点からは、その定量性や対象期間は必ずしも満足出来るものではない。

 そこで本研究課題は、東アジア地域の地形を考慮し雨量計に基づく日降水量グリッドデータの作成手法(Xie et al., 2007)を踏まえ、更なる現地観測データの収集を行い、成果物利用者と意見交換しつつプロダクトを改良し、アジア全域でデータセットを作成している。すでに0.5°及び0.25°格子で1979-2002年について作成し、http://www.chikyu.ac.jp/precip/ から公開した(APHRO_PR)。またデータセットユーザーを交えた研究会を行った。

 現在収集中の雨量計データは、モンスーン地域では先行研究の2.5~5.5倍(年により異なる)となり、空間分解能の高いプロダクト作成が可能となった。今年度公開予定の1961-2004年分の生データの品質管理(QC)に、現在注力している。当初の予定を超えて、日本域1kmメッシュ日降水データ(APHRO_JP)を作成し、気象庁レーダーアメダスとの比較を行った。レーダーアメダスは防災用のため、真値を過大評価している可能性が指摘されている。APHRO_JPは、日々の降水分布はレーダーアメダスとほぼ一致し、かつ長期積算値ではレーダーアメダスよりも気象庁メッシュ気候値に近く、メソモデル検証や流域雨量解析など様々な研究に適することが分かった。また、プロジェクトチームの内部でも、温暖化実験結果の検証だけでなく、衛星降水量や再解析データ降水量の検証や相補的解析を行い、陸域の雨量計観測値の重要性を指摘した。

 このような研究発表の反響として、国際的な衛星降水グループの会議への参加や、モンスーン降水予報の改善のため国際共同研究の申し入れを受けた。農業への温暖化影響評価や旱魃の早期警戒システムへの応用の点から、国際共同研究を実施しつつ、次には気温のデータ作成を検討している。当日は、データのポテンシャルユーザーの方がたとの意見交換を期待するものである。


◆◆◆ どなたでも参加できますので、参加したい方は直接会場にお越しください ◆◆◆

物質循環研究領域セミナー
平成20年度(第2回)
日 時 : 9月26日(金) 15:00~17:00
場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
土壌中の無機態窒素の形態変化:硝化・脱窒再考 林 健太郎
(農環研)
岸本(莫)
838-8225

林 838-8225
内   容
 土壌中では、アンモニウムイオンが亜硝酸イオンを経て硝酸イオンまで酸化される硝化(硝酸化成)と、硝酸イオンが亜硝酸イオン、一酸化窒素、亜酸化窒素、そして分子窒素へと還元される脱窒という無機態窒素の形態変化が起きています。常識ともいえるこれらの過程は、果たして、この流れのみで説明しきれるのでしょうか。今回の勉強会では、何をいまさら、とも思われかねない硝化・脱窒を取り上げて、土壌中の無機態窒素の形態変化について改めて考えてみます。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
陸域生物圏モデルBEAMSを用いた陸域炭素収支解析 佐々井 崇博
(名古屋大学)
岸本(莫)
838-8225


838-8225
内   容
 BEAMSは、衛星データから得られる物理量をできるだけ多く取り込むように設計された陸域生物圏モデルである。今回の発表では、主にこのモデルの紹介をする。発表内容は、1)BEAMSの特徴、2)モデル推定値と地上観測データとの比較、3)全球スケール解析である。また、現在、窒素循環モデルの開発とBEAMSへの統合にも取り組んでいる。そこで、窒素循環に関する簡単なレビューと開発中の窒素循環モデルについても簡単に紹介する。

生物多様性研究領域セミナー
(平成20年度 第4回)
日 時 : 平成20年9月29日(月) 15:00~17:00
場 所 : 5階会議室(547号室)
このセミナーは10月15日(水)に延期になりました。10月のセミナーのページを参照してください。


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