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独立行政法人農業環境技術研究所
平成20年3月18日
独立行政法人農業環境技術研究所では、下記研究職員 (若手育成型任期付研究員) の募集を行っております。
記
任期付研究員 (若手育成型) /別紙 募集ポスト (I、II、III) ・ 各1名
平成20年10月1日からなるべく早い時期
ただし、本募集により採用された任期付研究員について、希望者には任期満了のおよそ1年前までにテニュア審査を実施し、合格すれば任期の定めのないパーマネント研究者として継続して雇用することが可能になっています
これまでの研究内容の要約(A4判1枚、書式自由)、及び業績リスト (記載例 [PDF file] に従って記載)
※ 応募書類は返還しません
農業環境技術研究所の規程に基づき決定
(詳細はお問い合わせ下さい)
〒305−8604
茨城県つくば市観音台3−1−3
独立行政法人農業環境技術研究所
総務管理室 小山英也
平成20年5月16日(金) (必着)
(面接の際、応募者の今までの研究業績及び採用された場合の抱負に関して、15分程度のプレゼンテーションをしていただきます)
・ 研究業務内容
長谷部 亮 (研究統括主幹) 029-838-8143 E-mail: hasebe@niaes.affrc.go.jp
・ その他(提出書類等)
小山 英也 (総務管理室主査) 029-838-8156 E-mail: oyama@niaes.affrc.go.jp
(別紙)
農地管理に伴う土壌有機物の蓄積・変動過程の解明
温暖化等の環境変動は土壌に蓄積されている有機物の変動に影響を及ぼす一方、農地土壌への炭素蓄積は低コストで実用的な地球温暖化対策として期待されている。また、有機物資源の適切な利用による、環境負荷軽減の環境保全型農業が奨励されている。こうした背景を踏まえて、さまざまな有機質資材の投入、不耕起や省耕起栽培、深耕をはじめ有機物分解抑制剤の使用等の農地管理が、土壌有機物の消長に及ぼす影響を、有機物の組成および粘土鉱物や非晶質物質などの土壌の性質から明らかにし、温暖化防止に有効な農地管理法の確立に寄与する。その際に、反応のモデル化による農地管理の効果の将来予測、土壌特性の面的データ (土壌図) を用いた広域評価、ライフサイクル・アセスメント (LCA) の視点からの土壌管理の評価等により、土壌炭素の蓄積・変動を総合的に評価する。
【キーワード】 土壌有機物、腐植、GIS、モデル、LCA
・ 採用時に博士の学位を有する者
・ 土壌有機物に関する知識を有し土壌中の化学反応に精通するとともに、同位体分析、モデル開発、GIS の使用や LCA 等の経験を有するか、またはこれらに挑戦する意欲を有する者
土壌−植物系における有害・環境負荷物質の挙動の解明
農産物の食の安全を確保するためには、生産から消費に至る過程に潜むさまざまな有害化学物質による汚染リスクを低減する必要がある。また、ある種の化学物質は、環境中に長期にわたり残存し、農耕地や周囲の生態系に影響を与えることが危惧されている。こうした問題の解決のために、農耕地土壌における有害化学物質・環境負荷物質について、形態変換、移動、相互作用等の動態を解明する。また、これら化学物質の農作物への吸収移行・代謝過程等を明らかにし、有害化学物質・環境負荷物質のリスク管理技術の開発に資する。
【キーワード】 環境負荷物質、有害化学物質、土壌中の動態、環境影響評価
・ 採用時に博士の学位を有する者
・ 土壌学、土壌化学、植物栄養学、環境科学、又はそれらに密接に関係する分野に関する知識と研究経験を有するとともに、世界の環境問題・食糧問題等に強い関心を持ち、幅広い視点から担当研究を推進できる者
土壌生態系における土壌小動物の生態・機能の解明と環境影響評価手法の開発
農耕地等の土壌環境中に生息している小型節足動物(トビムシ、ササラダニ等)やミミズなど小動物の、生態・機能、多様性、物質循環や農業生産における役割等を解明する。また、これらを指標とし、様々な農業活動や温暖化等の環境変動、有害物質の混入等が土壌生態系に及ぼす影響を評価する手法を開発し、土壌資源の保全や環境保全型農業に資する。
【キーワード】 小型節足動物、土壌小動物、生物多様性、物質循環、環境指標
・ 採用時に博士の学位を有する者
・ 土壌の小型動物の生態、機能等に関する高度な知識・技術・経験があり、農業環境の保全・維持等に強い関心を有する者