遺伝子組換えダイズ栽培実験(平成17年)
「ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑」
10月26日(組換えダイズの収穫) 〜 11月24日(ツルマメの収穫とすき込み)
独立行政法人 農業環境技術研究所
2005年12月13日
農業環境技術研究所では、平成17年6月から11月まで遺伝子組換えダイズと近縁な野生種ツルマメとの自然交雑率を調べる実験を行いました。
このページでは、10月26日に収穫した遺伝子組換えダイズの取り扱い、11月1日から11月24日に行ったツルマメの収穫および11月24日に行ったすき込みの様子をお知らせします。
写真1 収穫した組換えダイズの取り扱い(10月26日) 組換えダイズのすべての莢(さや)が成熟したので、個体ごとに莢を収穫しました。収量調査を行うため、莢を紙袋に入れ、さらにコンテナに入れて実験室まで運びました。
写真2 成熟したツルマメの莢の収穫(11月1日〜11月23日) ツルマメの莢が完全に成熟し乾燥するとはじけて中の種子が落下するので、乾燥する前に成熟した莢を順次収穫しました。
写真3 ツルマメの収穫(11月24日) すべてのツルマメの莢が成熟したので、ツルマメ個体を根元から刈り取って、個体ごとに目の細かい網の袋に入れました。
写真4 組換えダイズの茎葉と落下したツルマメの種子・葉の回収(11月24日) 茎と葉だけになっていた組換えダイズを根元から刈り取り、収穫時などに地面に落ちたツルマメの種子・葉とともに、ほ場全面に敷いていたネットに包み込んで回収し、焼却しました。
写真5 すき込み(11月24日)すべてのネットを回収した後、土中に残った組換えダイズとツルマメの茎根をトラクターですき込みました。これで本栽培実験が終了しました。
栽培実験名: ほ場条件下における遺伝子組換えダイズとツルマメとの自然交雑
栽培目的: 組換えダイズを栽培した場合の近縁野生種への影響に関する知見を集積することを目的として、組換えダイズとツルマメとの自然交雑に関する栽培実験を行います。
栽培概要: 当研究所内の一般試験ほ場(15a)で除草剤グリホサート耐性組換えダイズとツルマメを隣接して栽培して、組換えダイズとツルマメの開花期や交雑種子の特性などを調査し、次年以降に行う予定の自然交雑についての栽培実験のための基礎データを収集します。
本栽培試験に関する連絡先:
独立行政法人 農業環境技術研究所 企画調整部研究交流科
電話番号 029-838-8184
メールアドレス coord@niaes.affrc.go.jp