飼育昆虫・ダニ類データベースの作成とWeb上での公開


[要 約]
 わが国の農林水産試験研究独立行政法人において飼育されている昆虫・ダニ類の譲渡,飼育情報の交換等に役立たせるため,これらに関する情報を収集し,データベース化してWeb上で公開する。
[担当研究単位] 農業環境技術研究所 生物環境安全部 昆虫研究グループ 導入昆虫影響ユニット
[分 類] 学術

[背景・ねらい]
 昆虫・ダニ類の飼育・系統保存は,昆虫学の基礎・応用の発展に不可欠のものである。現在,国 公立,民間の試験研究機関では,各種の昆虫・ダニ類が,それぞれ独自の方法で飼育され,研究等に供されている。農業環境技術研究所では,昭和61年に「全国の試験研究機関で飼育されている昆虫・ダニ類」(農環研資料第1号)を作成して配布したが,全国レベルでの情報を整理した貴重な資料として活用されていた。しかし,その後,歳月が経過しこの資料を見直す必要が生じたので,新たに日本全国の試験研究機関,民間企業等で飼育されている昆虫・ダニ類の所在情報を収集し,データベース化してWeb上で公開することにより,研究情報の交換,飼育昆虫の譲渡等に役立てることを目的とする。
[成果の内容・特徴]
  1. わが国の農林水産試験研究独立行政法人において,飼育されている昆虫・ダニ類の情報を収集した。
  2. 本データベースは192件のデータから構成されている。初期画面では,昆虫の目名,種名(学名,和名),具体的な餌の種類,飼育規模,飼育期間,所属(飼育虫を保有する研究室名,住所),分譲の可否等の情報が,全種類について確認できる(図1,図2)。
  3. 並べ替え機能を有するとともに,昆虫の目名,種類(和名),学名,所属(研究室名等)それぞれ1つの項目での検索も可能である。
  4. Web上で公開することで,飼育昆虫の譲渡・交換,研究情報の交換等を簡略・スピード化することができる。また,今後とも,データの更新と追加を行うことにより,最新の情報を提供することができる。
[成果の活用面・留意点]
  1. 本データベースでは,セキュリティー上の問題から,情報の公開は各飼育昆虫・ダニ類を保有する研究室単位までとし,連絡先も担当部署の住所までとした。従って,各データに関する問い合わせは書面を通じて行う必要がある。
  2. なお,本データベースは以下のアドレスで公開されている。
    http://www.niaes-nris.agropedia.affrc.go.jp/NIAES-NRIS/search/insect/mainBrd.php (このサイトの公開は終了しました。2013年12月)

[その他]
 研究課題名 : 昆虫ジーンバンク
       (昆虫・微生物の収集・特性評価とジーンバンク登録)
        ハモグリバエ等に対する導入寄生蜂等が非標的昆虫に及ぼす影響の事前評価手法の開発
       (ハモグリバエ等に対する導入寄生蜂等が非標的昆虫に及ぼす影響の評価)
 予算区分  : 農林水産ジーンバンク
        運営費交付金
 研究期間  : 2002年度(2001〜2005年度)
 研究担当者 : 望月淳,望月雅俊,屋良佳緒利,松井正春

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