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平成27年度主要成果

農業環境情報カタログサイトNIAES VICの公開

[要約]

農環研がこれまで収集、整備してきた各種農業環境情報の利用を促進する場として、カタログサイトを開発しました。これを使うことで、気象、土壌、生物、地図等のデータに簡単にアクセスでき、さらにそれらの横断利用を支援します。主要なデータは改変、再利用、再配布可能なオープンデータとして取得できるため、自由な利用が可能です。

[背景と目的]

ビッグデータの時代とも言われる近年、利用に供されているデータベースの種類・質・量は増加し、同じデータが複数の研究分野で利用されるなど、利用方法も多様化してきました。農業環境技術研究所(農環研)はこれまで気象、土壌、生物、地図といった様々な情報資源(データ/データベース)を公開してきましたが、更にこれらを、より利用しやすい形で提供することが求められるようになりました。そこで、各種の情報資源を一元的に提供することを目的として、データカタログサイトを開発しました。

[成果の内容]

リサーチプロジェクト名:農業環境情報・資源分類リサーチプロジェクト

研究担当者:農業環境インベントリーセンター 大澤剛士、神山和則、物質循環 研究領域 須藤重人、大気環境研究領域 桑形恒男、石郷岡康史、生態系計 測研究領域 岩崎亘典

発表論文等:1) 大澤ほか、日本生態学会誌、64(2): 153–162(2014)
2) 大澤・神保、統計数理、61:217–231(2013)
3) 大澤ほか、農業情報研究、21(1):1–10(2012)

図1  NIAES VIC の画面: トップページからキーワード等で検索することで、農環研が保有しているデータ/データベースを容易に見つけることができます。検索結果として表示されるメタデータもオープンデータなので、自由に利用、再配布ができます。

図2  NIAES VIC のコンセプト: NIAES VIC は、クラウドコンピューティングの考え方を基にして構築しています。インターネットという雲の上に全ての情報資源を置くことで、個別のデータやシステムが独立し、個別の規格等を持っていても、インターネットを介して横断利用を実現しようとする考え方です。

図3 API の実装: 一部の情報資源には API というインターネット経由で直接データにアクセスする仕組みが設置されています。これによって複数の情報資源を横断的に利用して新しい価値が創出できます。旧来のデータベースでは、データをダウンロードした後に個別ファイルとして利用することが一般的でしたが、API の設置によってその必要がなくなります。

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