シンポジウム:導入昆虫の生態系への影響とその評価法
−農業環境技術研究所・昆虫研究グループ−
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主 催 |
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(独)農業環境技術研究所 |
開催場所 |
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(独)農業環境技術研究所(茨城県つくば市観音台3−1−3) |
開催日時 |
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平成13年12月12日(水)10時30分〜17時 |
わが国の農業においては,環境を保全し,同時に農作業の省力化を図る技術の導入が進められている。そのような技術の一つとして,天敵昆虫による害虫防除ならびに花粉媒介虫による受粉作業の省力化がある。
しかし,海外からの昆虫などの導入に当たっては,植物防疫法や天敵の環境安全性ガイドラインなどの行政的措置が必要である。また,1992年に締結された「生物の多様性に関する条約」を踏まえ,わが国では「生物多様性国家戦略」が定められた。この中では,導入種などに関する調査研究の必要性が述べられており,導入昆虫の環境影響評価法の確立が急務となっている。ところが,わが国の生態系に及ぼす導入昆虫の影響は明らかではなく,環境への事前影響評価手法も十分には確立されていない。
そこで,本シンポジウムにおいては,導入昆虫をめぐる国内外の動向,環境影響評価基準の策定の現状,わが国における導入昆虫の生態系影響の実態と問題点,導入昆虫の環境影響評価法研究について各方面から講師を招いて検討し,導入昆虫に関する今後の調査研究の方向ならびに環境影響評価法の策定に向けた研究の課題について総合的に討議する。
開会あいさつ |
10:30〜10:40 |
導入昆虫の環境影響を巡る国際動向 |
10:40〜11:20 |
九州大学名誉教授 |
広瀬義躬 |
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導入天敵の環境影響評価ガイドライン(環境庁報告書を巡って) |
11:20〜11:50 |
日本植物防疫協会研究所長 |
岡田斉夫 |
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(昼 食 休 憩) |
環境ビジネスとしての導入昆虫と環境影響試験 |
13:00〜13:30 |
アリスタ・ライフサイエンス株式会社 |
和田哲夫 |
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導入寄生蜂と在来寄生蜂の競争関係の評価手法の試み |
13:30〜14:00 |
農業環境技術研究所昆虫研究グループ |
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科学技術振興事業団特別研究員 |
光永貴之 |
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導入天敵昆虫の生態系への影響評価の考え方 |
14:00〜14:40 |
九州大学生物的防除研究施設教授 |
高木正見 |
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(休 憩) |
セイヨウオオマルハナバチの導入に伴う生態系への影響を巡る諸問題 |
15:00〜15:40
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国立環境研究所地球環境グループ |
五箇公一 |
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導入昆虫の環境影響評価研究の今後の課題 |
15:40〜16:10 |
農業環境技術研究所生物環境安全部 |
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昆虫研究グループ |
望月 淳 |
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総合討議 (司会: 昆虫研究グループ長 松井正春) |
16:10〜17:00 |
参集範囲 |
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行政部局,民間団体,公立試験研究機関,独立行政法人,大学 |
連 絡 先 |
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農業環境技術研究所 昆虫研究グループ長 松井正春 |
電話・FAX |
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0298-38-8251,電子メール:whitefly@niaes.affrc.go.jp
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なお,当日参加も受け付けます。 |