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研究成果速報
NIAES
2013年12月24日
独立行政法人 農業環境技術研究所

農業環境技術研究所の飯泉仁之直任期付研究員が
「ナイスステップな研究者2013」 に選定されました

12月20日、文部科学省 科学技術・学術政策研究所が 「ナイスステップな研究者2013」 の選定結果を発表 しました。

科学技術・学術政策研究所 (NISTEP) は、2005年から、科学技術の振興・普及への顕著な貢献があった研究者を 「ナイスステップな研究者」 として選定しています。

2013年の9組10名の研究者の中に、(独)農業環境技術研究所 大気環境研究領域の 飯泉仁之直 任期付研究員が選ばれましたので、お知らせします。

穀物のグローバルな豊凶予測を収穫3か月前に行う手法の開発

飯泉ら農業環境技術研究所の研究グループと独立行政法人海洋研究開発機構は、3か月先の短期気候予測 (季節予測) による穀物の世界的の豊凶を予測する手法を開発し、気温と土壌水分量の季節予測データを用いてコムギとコメの豊凶を世界の栽培面積の約2割について収穫3か月前に予測できることを示しました。穀物輸出国の不作は国際市場価格に大きく影響するため、この予測技術の精度を向上させ世界の穀物生産の動向を監視するために利用することが期待されます。この研究成果は、全球レベルでの定量的な豊凶予測が可能になったことが評価され、学術誌 Nature Climate Change に掲載されました。

(参考ページ)

世界のコムギとコメの不作を収穫3か月前に予測する手法の開発 ―季節予測による穀物の世界的豊凶予測― (2013年7月 農環研プレスリリース

世界のコムギとコメの不作を収穫3カ月前に予測する手法を開発 ―3カ月先の気候予測から世界的な豊凶を予測― (PDF) (2013年10月 農環研ニュース100号

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