温量示数


 温量示数は吉良(1945)が考案した積算温度の一種である。暖かさの示数とも呼ばれる。この示数は、多くの植物について、その種の分布の南限(下限)とよく対応しており、また冬季休眠する落葉樹などでは、その分布の北限(上限)ともよく対応することが知られているが、常緑広葉樹などではその分布の北限(上限)と必ずしも対応しない。
 温量示数は、月平均気温が5℃を越える期間を植物期間とし、その期間内の月平均気温から5℃を減じて加算して求める。単位は℃・月である。
WI=Σ(Tm-5) 但し、Tm>5の場合について積算
ここで、Tmは月平均気温、WIは温量示数である。
温量示数と植生帯には次のような関係がある。
温量示数植 生 帯
0-15ツンドラ帯
15-45針葉樹林帯
45-85夏緑広葉樹林帯
85-180照葉樹林帯
180-240亜熱帯降雨林帯
240以上熱帯降雨林帯

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