トップページ>研究課題>遺伝資源の効率的保存技術等の開発

CRS

2015年4月23日更新

遺伝資源の効率的保存技術等の開発 (略称:遺伝資源保存技術)

概要

遺伝資源を育種材料として長期間安定的に供給する体制を確立するためには、保存法が確立されていない植物遺伝資源について効率的な保存技術等を開発することが重要である。本研究では、栄養繁殖性作物遺伝資源の効率的な保存技術の開発と長期保存事業の実装のためのシステム構築を行う。また、伝統的植物遺伝資源の生息域内保存支援システムの構築及び通常種子常温保存技術の開発を実施する。

研究目的

  1. 栄養繁殖性遺伝資源の安価で安定的な二重保存体制を確立するため、効率的な超低温保存法を開発する。
  2. 超低温事業保存の実装に向けて、保存材料の準備と保存する場所を分離したフィージビリティスタディを行う。
  3. 伝統的野菜等の保存・継承の支援システムの構築、及び農業関係者等へ在来品種に関する一元的な情報提供サービスを行う。
  4. 生息域内保存を支援するため、常温に近い温度領域での通常種子の短・中期間保存技術を開発する。

達成目標

  1. 栄養繁殖性作物8品目以上について、それぞれに最適化された超低温保存条件を解明し、超低温保存後に最大7割以上の個体が再生されるなどの保存システムを開発する。
  2. バレイショを対象作物として、年間100系統の遺伝資源を液体窒素タンクに保存するシステムを明示する。
  3. 伝統的野菜等の現地保存を行う上で課題となる種々の要因が俯瞰できる見取り図を作成するとともに、全国の在来品種に関するデータベースを作成する。
  4. 5℃前後で3年以上、10〜20℃前後で2年以上、及び室温で1年以上それぞれ保存した通常種子の発芽率が、最大7割以上維持される保存システムの開発を目指す。

研究内容

  1. バレイショ等のいも類・ナシ等の果樹類・サトウキビ等の多年生草本植物の栄養繁殖性作物の無菌培養系を確立し、クライオプレート法による超低温保存法を開発する。また、栄養繁殖性作物の超低温保存法のマニュアルを作成する。
  2. 大量の茎頂を効率的に保存する手順、圃場材料から培養系への初期培養、健全かつ斉一な培養材料の増殖、及び培養材料の移送形態を検討して、年間100系統の培養材料を液体窒素保存する実証試験を行う。
  3. 全国の伝統野菜等について関連団体にアンケート調査を行い、また、農家等にてヒアリング調査を行う。これらの結果から、在来品種データベース及び現地保存の課題要因の関係見取り図を作成して、保存のための解決事例が検索できる支援システムを作成する。
  4. ネギ・ゴボウ・カブ・トウガラシの保存に最適な水分含量の検討、種子の保存に適した封入素材のスクリーニング、及び溶存酸素量制御による種子保存条件の検討を行う。

↓図をクリックすると、新しいウインドウで、大きな図が開きます

CRS概略図

実施課題一覧(〜平成27年度)

↓課題番号をクリックすると、各実施課題の研究成果を見ることができます

課題番号 実施課題名 課題責任者 所属機関
CRS1001 クライオプレート法を用いた栄養繁殖性作物超低温保存法の開発 農業生物資源研究所
CRS1002 超低温事業保存の実装のためのシステム構築 農業生物資源研究所
CRS1003 伝統的野菜等の生息域内保存支援システムの開発 山形大学
CRS1004 通常種子の常温保存技術の開発 神奈川工科大学
Copyright © All rights reserved.