受賞タイトル:
臭化リチウム水溶液のpH制御による繭層全タンパク質溶解法
Nippon Silk Gakkaishi 20: 89-94 (2012)
遺伝子組換え技術により、カイコの繭(まゆ)に外来のタンパク質を作らせることが可能になりました。繭を絹糸等に加工するには「精練」という処理が必要ですが、処理により外来タンパク質が分解する場合があります。そこで私たちは、タンパク質の分解が起こらない、新たな繭の処理法を開発しました。慣れない機械操作や細密な条件検討に苦労しましたが、その努力が今回の受賞につながったと考えています。またユニット長の玉田靖さん、主任研究員の小島桂さん、並びにユニットの皆様にはこの紙面をお借りして厚く御礼いたします。
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