生物研ニュースNo.48
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会議報告
NIAS/NILGS合同シンポジウム「動物生殖技術研究の現状と今後の展望」

家畜の生殖技術研究の方向性について議論

NIAS/NILGS合同シンポ 写真
講演の様子

 平成25年2月26日(火曜日)、茨城県つくば市のつくば国際会議場にて、生物研と農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所(畜草研)の共催により標記シンポジウムが開催されました。農水関係の独立行政法人、大学、民間などから専門家152人が参加し、家畜の生殖細胞・幹細胞技術に関わる研究の現状について理解を深めるとともに、家畜の生殖技術研究を今後どのように展開していくかについて議論しました。シンポジウムでは特別講演と2つのセッションが行われました。特別講演では、ウシ体細胞クローン技術開発の第一人者である近畿大学の角田幸雄教授から家畜繁殖技術開発の歴史的経緯について、また畜草研の永井卓領域長からブタ体外受精継の開発の経緯についてご紹介頂きました。両先生とも、独立行政法人はもとより、県を含めた研究協力体制の重要性を指摘されました。また東京農業大学の河野友宏教授からは、次世代シーケンサーを駆使したマウス生殖系列細胞の解析についてご講演頂きました。その後セッション1では生物研が主体となり、体細胞クローン技術の改善のための試みや、家畜の幹細胞や生殖細胞の新たな利用技術の開発状況等が報告され、セッション2では畜草研が主体となり、ブタ体外受精胚の生産や、効率的な子ウシ生産等の実用技術の開発状況が報告されました。シンポジウムを通じ、県など畜産現場に直結した技術開発に携わる研究者との定期的な情報交換や、共同研究等の連携の重要性を再認識しました。

[動物科学研究領域 動物発生分化研究ユニット 徳永 智之]

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