生物研ニュースNo.48
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会議報告
カイコ
《カイコ・シルクの新産業-2》
NIASシンポジウム第7回「フィブロイン・セリシンの利用」研究会

シルクタンパク質の医療分野への展開について議論

 平成25年2月21日(木曜日)に東京都千代田区の秋葉原コンベンションホールにて、NIASシンポジウム「フィブロイン・セリシンの利用」研究会が開かれ、国内の企業、大学、公的機関から研究関係者など約70名が参加しました。フィブロインとセリシンはシルクを構成するタンパク質(シルクタンパク質)で、近年では従来の繊維用途を越え、医療素材関係にその用途を広げつつあります。本研究会は今年で7回目となりますが、今回は「シルクタンパク質の医療分野への展開」について議論しました。研究会では、生物研からユニット長の玉田靖が生体材料としてのシルクについて講演した後、角膜再生治療、脊髄損傷後の神経再生治療、難治性創傷の治療など、シルクタンパク質の展開が見込まれる医療分野の最近の研究状況について、最前線でご活躍される方々からご講演頂きました。

 「シルクと医療」というと、シルク製の手術用縫合糸ばかりが取り上げられますが、iPS細胞と組み合わせた神経再生医療への応用や、薬剤を少しずつ放出する性質を利用した創傷被覆材への応用など、ニッチではありますがシルクならではの特性を生かした、新しい医療用素材への展開が見えてきたという実感を抱きました。 

フィブロイン・セリシン研究会_写真
講演の様子

[遺伝子組換え研究センター 新機能素材研究開発ユニット 桑名 芳彦]

《カイコ・シルクの新産業-1》
会議報告 第5回 公開シンポジウム「カイコ産業の未来

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