生物研ニュースNo.49

トップページ>刊行物>生物研ニュース>49号


« 前の記事   次の記事 »

受賞・表彰

第10回 日本作物学会 論文賞

受賞タイトル:

日本型水稲と多収インド型水稲の交雑後代を用いての光合成速度を制御する染色体領域の同定(原題は英文)

Plant Prod Sci 14(2):118-127 (2011)

受賞者:特別研究員 安達 俊輔

(農業生物先端ゲノム研究センター イネゲノム育種研究ユニット)

受賞日:3月28日

[生物研所属の共同受賞者]

山本 敏央、安藤 露、矢野 昌裕(イネゲノム育種研究ユニット)

望月 写真

生物研所属の研究グループメンバー(右から2番目、賞状を持つのが筆者)

 光合成速度(=光合成能力)は、作物の収量に大きく関わる農業上重要な性質です。私たちは日本型のイネ品種「ササニシキ」とインド型の多収イネ品種「ハバタキ」の比較から、イネの葉の光合成能力を高める複数の染色体領域を見つけました。この研究を行う上では、多くの系統で光合成能力を測定する必要がありました。夏の炎天下で連日行う大変な作業ですが、共同研究先である東京農工大学のたくさんの学生たちがこの作業に関わってくれました。その苦労が受賞という形で認められ、大変誇りに思います。今回の受賞を励みとして、イネの光合成能力を制御する遺伝子の全容解明に向け、一層努力したいと考えています。

[安達 俊輔]

» 49号目次へ


ページトップへ戻る