生物研ニュースNo.50

トップページ>刊行物>生物研ニュース>50号


« 前の記事   次の記事 »

会議報告

第63回日本電気泳動学会シンポジウム

微生物分析の最新技術について学ぶ

講演の様子

 6月21日(金曜日)、東京駅前の日東紡ビルにて、生物研と日本電気泳動学会の共催により第63回日本電気泳動学会シンポジウムを開催しました。「電気泳動と質量分析による微生物の分析」というテーマで行ったところ、定員以上の事前申込がありました。約130名の参加者の半数以上を民間企業の研究所の関係者が占め、この技術に対する民間企業の関心の高さがうかがわれました。

 シンポジウムでは、様々な微生物の分析方法と実際の分析事例を紹介する7つの講演が行われました。筆者から最近開発した「MS-CAPS法」について紹介したほか、土壌中の難培養性微生物を分析可能で、土壌診断に活用できる「PCR-DGGE法」や、臨床および食品産業で注目され、微生物のコロニーの種の同定に利用できる質量分析法である「MALDI-biotyping法」、「キャピラリー電気泳動による微生物の分離法」について講演が行われました。さらにGE社とブルカーダルトニクス社から、最新技術の紹介がありました。なお、本会を開催するにあたりGE社、ブルカーダルトニクス社、ファスマック社、および理科研社から御援助を頂きました。この場を借りて深く感謝致します。

・各講演の詳しい内容については、講演要旨集をご参照下さい。

[農業生物先端ゲノム研究センター 生体分子研究ユニット 梶原 英之]

» 50号目次へ


ページトップへ戻る