昆虫科学研究領域

加害・耐虫機構研究ユニット


植物の耐虫性と昆虫の加害メカニズムの解明

 加害・耐虫機構研究ユニットでは、昆虫が植物を加害し、植物が昆虫に対して防御する耐虫性の要因やメカニズムを明らかにして、耐虫性作物の開発や害虫防除法の開発につなげるための基礎的な研究を行っています。なかでも、イネの師管から栄養液を吸汁し、吸汁害や病原の伝搬をもたらす重要な害虫であるトビイロウンカとツマグロヨコバイにおいては、唾液などから加害が成立する要因となる物質を探索し、その作用を明らかにする研究を行います。また、加害抵抗性のイネ品種から遺伝子を単離してその機能の解明を進めます。イネ以外の多様な植物においても、昆虫の加害、耐虫性に関わる物質や植物の仕組みと昆虫への作用機構を明らかにする研究を行います。一方、イネの抵抗性や植物の耐虫性を打ち破って加害するウンカやヨコバイの系統や昆虫種が知られています。耐虫性打破機構の解明は耐虫性作物の利用や昆虫の害虫化の原因をつきとめる上で重要な課題です。これらの研究が、低コストで環境負荷の少ない持続的農業技術の一環に貢献することを目指しています。

  • Photo
    電気的記録法によりトビイロウンカの摂食行動を測定すると抵抗性イネでは吸汁ができないことがわかります。
  • Photo
    クワの葉の乳液(矢印)には昆虫の糖代謝等を阻害するアルカロイドや新規耐虫性タンパク質が含まれます。

ページトップへ戻る