農業生物資源研究所 平成18年度特許情報

【発明の名称】

flo2変異の形質が導入された低アレルゲン植物およびその作出方法

【要 約】

【課題】flo2変異の形質が導入された低アレルゲン植物およびその作出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】潜在的なFloury 2遺伝子がコードする因子により制御されている未知の遺伝子群を網羅的に同定するために、マイクロアレイを利用してflo2変異体における遺伝子の発現の解析を行った結果flo2変異体が、16kDaアレルゲンタンパク質の生産量が非常に低い変異体であることを明らかにした。flo2変異体イネの穀粒中における16kDaアレルゲンタンパク質の検出を行ったところ、野生型に比べておよそ50%以上の減少が認められた。flo2変異体を母本とし、野生型イネを父本とした交配をおこなった結果、flo2変異の形質を示した個体に含まれる16kDaアレルゲンタンパク質の量はすべて50%以下に減少していることが判明した。flo2変異の形質を保持する植物体あるいは該植物体を品種育成の母本または父本とすることにより作出された新たな品種は、低アレルゲン食品などへの応用が期待される。

【出願番号】 2002-68479 【出願日】 2002/3/13
【公開番号】 2003-259750 【公開日】 2003/9/16
【登録番号】 3848183 【登録日】 2006/9/1
【出願人】 (独)農業生物資源研究所
(社)農林水産先端技術産業振興センター
【発明者】 菊池 尚志、岸本 直己、(島田 浩章、佐藤 光、矢崎 潤史)
【代理人】 清水 初志
【審査請求】 請求済み 【請求項の数】 7

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