[ 農業生物資源研究所トップページ ] [ プレスリリースリスト ] プレスリリース 開発背景 開発内容 今後の展開 SALAD databaseの使い方の説明
植物遺伝子の機能を迅速に解明するゲノムデータベースの構築独立行政法人 農業生物資源研究所は、植物種を超えて、遺伝子の機能を推定するのに役立つ、比較ゲノムデータベースSALAD (Surveyed conserved motif ALignment diagram and the Associating Dendrogram) databaseを構築し、インターネット上に公開します。公開はウェブサイト(http://salad.dna.affrc.go.jp/salad)で2008年5月12日より行う予定です。 現在、植物の遺伝子機能を解明する際には、種を超えて、これまでの遺伝子機能に関する知見をうまく利用することが大切になっています。そのためには、公開されているゲノムデータベース上の膨大な情報を効率的に利用する必要があります。しかしながら、従来のゲノムデータベースを利用すると、遺伝子機能解明のために必要な大量の遺伝子情報の解析に多大な時間・手間がかかり、また遺伝子機能の推定が困難である場合も多々見られました。 今回公開するデータベースを利用することにより、非常に簡単な操作・短時間で、蛋白質のアミノ酸配列の類似性の解析が可能になりました。また、遺伝子機能の推定もこれまで以上の簡便さ・正確さで出来るようになりました。 現在は、イネとシロイヌナズナと紅藻の合計で約84,000個のアミノ酸配列(遺伝子)情報を登録していますが、今後随時、対象ゲノム情報を増やしていき、より研究者の解析効率が上がるデータベースにしていく予定です。 今回の研究は、農林水産省委託プロジェクト研究「アグリ・ゲノム研究の総合的な推進」の「多様性ゲノム解析研究」(課題番号GD1003)で実施されたもので、成果の一部はすでに特許出願(特願2007-060745)しています。
【掲載新聞】 5月13日(火):化学工業日報、5月14日(水):日経産業新聞、 5月16日(金):日本農業新聞 [ 農業生物資源研究所トップページ ] [ プレスリリースリスト ] |