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研究成果の紹介
平成24年4月3日
独立行政法人 農業生物資源研究所

「神戸大学山崎将紀助教らが、古代人が栽培イネを背の低さで選抜していたことを遺伝子レベルで解明」、
全米科学アカデミー会報に掲載、2011年6月17日に神戸大学で発表


発表内容 (神戸大学 農学研究科のプレスリリースより引用)

神戸大学、名古屋大学、総合研究大学院大学、農業生物資源研究所、農林水産先端技術研究所は共同で、古代人が栽培イネを背の低さで選抜していたことを遺伝子レベルで解明しました。

1940〜1960年代にイネやコムギで"緑の革命"が起こり、収量が飛躍的に増加しました。イネで大きく貢献した遺伝子はSD1Semi-dwarf1、半矮性遺伝子、この変異体の草丈は低くなる)であり、現在でも世界中の多くの品種でこの遺伝子が活用されています。

古代人はSD1遺伝子を既に利用していたことがわかり、「"緑の革命"は古代にも起こっていたかもしれない」と思い描くことができ、野生イネから栽培イネへの進化を考える上で非常に興味深い結果が明らかになりました。

神戸大学農学研究科のプレスリリース


Kenji Asano, Masanori Yamasaki, Shohei Takuno, Kotaro Miura, Satoshi Katagiri, Tomoko Ito, Kazuyuki Doi, Jianzhong Wu, Kaworu Ebana, Takashi Matsumoto, Hideki Innan, Hidemi Kitano, Motoyuki Ashikari, and Makoto Matsuoka
Artificial selection for a green revolution gene during japonica rice domestication
DOI:10.1038/srep00286 (2011)

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