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イネ栽培化の鍵となった脱粒性抑制遺伝子を同定- 収量増に応用期待 -【要約】 【問い合わせ先】 【背景】 【詳細】 【実施研究事業】 【用語説明】 【要約】 (独)農業生物資源研究所、(社)農林水産先端技術産業振興センター及び(独)国際農林水産業研究センターの研究グループは、共同で、ジャポニカ型イネの栽培化に必要であったと考えられる脱粒性(熟したときに種子が穂から落ち易い性質)を抑制する遺伝子を同定しました。 さらに、祖先型イネが有していた遺伝子のどの塩基配列に変化が生じたために脱粒性抑制遺伝子へと変化し、それが古代の人間によって選抜を受け、現代のイネに引き継がれたのかを明らかにしました。 アジアの熱帯圏で広く栽培され、世界の多くの人が主食としているインディカ型イネにおいては、現在でもジャポニカ型イネに比べると脱粒しやすいものが多く、収穫時の脱粒によるロスが収量を減らす原因のひとつとなっています。そのため、インディカ型イネにジャポニカ型イネを交配することにより、今回同定した遺伝子を導入すれば、収量の増加が期待されます。 この結果は、4月13日付けのサイエンスのオンライン版(Science Express)で発表されます。
【発表論文】 Science Express An SNP Caused Loss of Seed Shattering During Rice Domestication Saeko Konishi, Takeshi Izawa, Shao Yang Lin, Kaworu Ebana, Yoshimichi Fukuta, Takuji Sasaki, Masahiro Yano http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1126410v1 【掲載新聞】
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