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プレスリリース

平成19年1月9日
独立行政法人 農業生物資源研究所
独立行政法人 産業技術総合研究所
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所

イネの遺伝子数は約32,000と推定
そのうち、29,550の遺伝子の位置を決定し、情報を公開


【要旨】

  独立行政法人 農業生物資源研究所は、独立行政法人 産業技術総合研究所および大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所との3機関を中心とした国際共同プロジェクトRice Annotation Project(通称RAP)で、単子葉植物であるイネのゲノム全塩基配列上に存在する29,550の遺伝子の位置を決定し、これをもとにイネの遺伝子数は約32,000個と推定しました。この数は、かつて約50,000個とも予想された数よりも小さく、ゲノムサイズがイネの約3分の1であるシロイヌナズナ(双子葉植物)の26,000〜27,000個に比べても極端に大きなものでないことを示しています。

  また、イネゲノム上の遺伝子のうち28,540がタンパク質をつくる遺伝子である可能性を明らかにするとともに、それらのタンパク質の機能をコンピューターによる情報解析と専門家のデータ精査で推定した結果、19,969(およそ70%)の遺伝子の機能を説明することができました。これらの情報は、データベースとして公開しています(http://rapdb.dna.affrc.go.jp/ および http://rapdb.lab.nig.ac.jp/)。

  イネのゲノム塩基配列については、2004年12月に全塩基配列の完全解読が終了していますが、ゲノム塩基配列自体は4種類の塩基ATGCの羅列に過ぎません。今後の研究を進めるためには、ゲノム塩基配列上のどこにどのような遺伝子があるかという生物学的情報を明らかにする必要がありました。今回の成果は、今後のイネ研究の促進に大きく貢献するものと期待されます。

  なお、上記国際共同プロジェクトは文部科学省科学技術振興調整費の支援をえて実行されており、この成果は、米科学誌 Genome Research(ゲノム・リサーチ)誌上に発表される予定で、先行して1月9日午前7時(日本時間)にオンライン版で公開されます。


【問合せ先】
研究推進責任者
  独立行政法人 農業生物資源研究所 理事佐々木 卓治
  大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
    国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJ研究センター センター長 教授 五條堀 孝
  独立行政法人 産業技術総合研究所
    生物情報解析研究センター 副センター長
    統合データベース解析チーム グループ長(兼任)五條堀 孝
 
代表研究担当者
  独立行政法人 農業生物資源研究所
    ゲノム情報研究ユニット ユニット長伊藤  剛
電話:029-838-7065
広報担当者
  独立行政法人 農業生物資源研究所 広報室長新野 孝男
電話:029-838-8469
  独立行政法人 産業技術総合研究所 広報部 広報業務室村松 賢一
電話:029-862-6216
  大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
    国立遺伝学研究所 知的財産室(広報担当)鈴木 睦昭
電話: 055-981-5831


【掲載誌】
Curated genome annotation of Oryza sativa ssp. japonica and comparative genome analysis with Arabidopsis thaliana Genome Res., published online before print January 8, 2007 as doi: doi:10.1101/gr.5509507

【掲載新聞】1月9日(火):読売新聞(夕刊)、日本経済新聞(夕刊)
1月10日(水):日経産業新聞、日本農業新聞、1月11日(木):化学工業日報
1月12日(金):日本農業新聞、1月15日(月):常陽新聞、1月19日(金):科学新聞

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