12.「国桑第20号」、「国桑第21号」、「国桑第27号」(1949)

蠶絲局技術改良課(1949)新らしい桑品種−「國桑第20號、國桑第21號、國桑第27號」. 技術資料 第5號:1

1.國桑第20號
  長沼と臥龍との交雜種、魯桑型で枝條直立、葉は緑色濃く、五角形の丸葉にして大きさは改良鼠返より大きい。葉縁は乳頭鋸歯、尾状頭で葉面は滑、厚さは普通、光澤あり。
  春秋蠶兼用に適し、収葉量は改良鼠返に比し各蠶期約一割内外多く飼育成績も遜色ない。樹勢強健で株直しも容易である。
  本品種の適應地域は關東を中心に暖地向きで寒冷地には向かない。

2.國桑第21號
  長沼と司桑との交雜種、魯桑型で枝條直立、葉は緑色濃く五角形にして大きさは改良鼠返より大きく大部分丸葉であるが、若干浅裂葉を混ずる。葉脈は乳頭鋸歯、葉固滑、厚く光澤があって樹勢強健伸長良好である。
  春秋蠶兼用に適し、収葉量は改良鼠返より各蠶期約一割五分内外多く、飼育成績も遜色ない。
  本品種の適應地域は四國、九州等の暖地で寒冷地には不向きである。

3.國桑第27號
  長沼と改良鼠返との交雜種、白桑型で枝條直立、葉は緑色、改良鼠返に酷似し、大形の四裂葉にして葉縁は乳頭鋸歯、葉面の光澤は普通であるが、葉の厚さは稍薄い。
  樹勢強健で春秋蠶兼用に適し、収葉量は改良鼠返より各蠶期約一割内外多く、飼育成績も悪くない。
  本品種の適應地域は概ね東海、近畿、中國地方である。寒冷堆には向かないが、福島(東北)地方では良好な成績をあげている。


 研究成果の目次に戻る