13.桑胴枯病の伝染発病機構の解明と防除法(1950)

青木 清(1945)桑胴枯病の発生機構に関する研究. 蚕糸試験場報告 12(3):245-306

1.積雪地帯における桑栽培の最大の障害である胴枯病の伝染環と発病機構を明らかにし、効果的な防除技術を確立し、桑葉の安定生産を図ることを目的とする。

2.胴枯病の伝染環
 @病原菌の柄胞子は、春〜夏に雨後枝幹や廃条の病斑(柄子殻)から押し出され、風雪や虫などによって分散する。

 A枝幹の皮目や傷に達した胞子は発芽定着し、埋雪(温度0.1℃、湿度90〜100%、暗黒)で衰えた枝幹樹皮へ侵入して病斑を広げ、枝や主支幹の枯死を引き起こす。

 B子のう胞子は地面に接した病枝にまれに形成され、風媒伝染する。

3.越冬前に樹皮に腐生潜伏中の病原菌を殺菌剤で消毒することにより発病を防ぐことができる。

4.防除薬剤の検索は、桑古条切枝焼傷接種による薬剤検定法が効率的である。

5.罹病性および中度抵抗性品種では栽培管理による予防対策も必須である。


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