42.クワのカルス培養(1973)

岡 成美、大山勝夫(1973)クワにおけるカルスの誘導方法とカルス形成に及ぼす培地条件の影響について.日本蚕糸学雑誌 42(4)317-324

1.クワ(品種:一ノ瀬)カルスの誘導方法とカルス形成に及ぼす培地条件の影響について検討した。

2.新梢茎の先端部から切取った切片を、Murashige and Skoogの基本培地(MS培地)に2,4-D10-5Mを加えた培地を用いて、8±2℃、暗黒条件下で培養したところ、7〜10日でfriable callus が、1420日でcompact callusが誘導された。

3.次に、上記培地を基本として、糖、無機塩成分、有機微量物質、オーキシン、サイトカイニンおよびイースト抽出物(YE)等の添加物について、培地組成を変えてそれぞれカルス形成に及ぼす効果を調べた。その結果、窒素源の種類、オーキシンの濃度およびYE等の添加は、カルスの形成量だけでなく、その性状にも影響を及ぼし、friable callus compact callus の生成割合に差が生じた。

4.friable callus が比較的早期に活性を失うのに対し、compact callusは移植継代培養が可能である。そこで培地組成に関する実験結果をもとに、compact callus 形成に適した培地になるように改変したMS培地(修正MS培地)を用いて培養を行なったところ、修正MS培地ではMS培地にくらべcompact callusの形成量が増加したが、この効果はYEg/l の添加によって著しく促進された。

※岡 成美、大山勝夫(1974)コウゾ(Broussonetia kazinoki Sieb.)のカルス培養における不定芽の形成.日本作物学会紀事 43(2)289-290


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